つるひめの日記

読書、映画、音楽、所属バンド等について日々の覚え書き。

絵本『しば犬のチャイ』『ゴリラさんだめです』

今月の図書館「読み聞かせ」では、この二冊を読みました。

どちらも短めのお話ですが、絵・ストーリーとも、大人でも十分楽しめるとても面白い絵本です。

『しば犬のチャイ』(文・あおきひろえ/絵・長谷川義史

図書館で手に取った瞬間、是非読みたいと思いました。

大好きな柴犬が主人公であり、そして長谷川義史さんの作品でもあったので。

全体的に大きくてインパクトある絵も、読み聞かせにぴったりです。

この表紙のような可愛いチャイがどのページにも登場して、それだけで私は幸せな気分になれました。

チャイの目線で書かれているので、その台詞も面白くて。

「おいら しば犬でござんす

かおは キリリと おとこまえ

豆シバのチャイってんだ、いごよろしく」

チャイの家にはパパとママ、チャイのことを弟と勘違いしている悪ガキ3兄弟が住んでいて、毎日ドタバタうるさいったらありゃしないのだ。

そして、ご近所でもアイドルのチャイ。

実はチャイは恋をしている。隣に住んでいるマルチーズ、マルちゃんに。

でも、本当のことを知ってしまったチャイ。

「マルちゃんは、マルちゃんは…実はオスだったんだ~!」

ク~ンと鳴きながら、ドテッと倒れてしまうチャイ。

ページ毎、「ウ~、ワン!」などチャイの鳴き声が入るのも、アクセントになっています。

絵本はネタバレしてもいいですよね⁈と、私は勝手にそう思っています。絵本は最後のページまで読んでから、借りたり購入したりしているので。

 

後書きで分かったのですが、このチャイは作者である、あおきひろえさん(愛知県豊橋市出身)と、長谷川義史さん(大阪府藤井寺市出身)ご夫妻が、実際に飼われている愛犬であり、息子さんたちが小さいときの、ご家族の様子を描いている作品だったのでした。ご夫婦初めての共作絵本だそうです。

長谷川さんは、ご近所さんから「チャイのおとうさん」と呼ばれているそうで。

産まれたてのチャイが初めて長谷川家に来た時、三兄弟の末っ子はまだ4歳で、それ以来チャイVS末っ子で家族の愛情争奪戦が繰り広げられている、ライバル同士というエピソードが微笑ましいです。

絵本の中でも、三兄弟の忙しない日常が、コミカルに描かれています。

 

長谷川義史さんの作品では、数年前に読んだこちら『へいわってすてきだね』も、平和を考えるにあたって、とてもおすすめの絵本です。

tsuruhime-beat.hatenablog.com

 

『ゴリラさんだめです』(作絵・キューライス)

(アイコンがゴリラであるブロ友さんからのウケを狙ったわけではないのですが、ゴリラが主人公の話は、なぜか面白い作品が多いんですよね~♪)

うさぎの「うさやまさん」が自慢の畑を耕していると、大きくて怖そうなゴリラがやって来る。

うさやまさんはゴリラに、畑に入っても、家に入っても、台所に入ってもだめですというのに、ゴリラはお構いなしに、うさやまさんの畑のニンジンを取って、ずんずん家に入ってきて、台所の包丁でトントントン。

うさやまさんが恐れていることを次々にやってしまう。

ついには、鍋でニンジンをグツグツ煮だし、うさやまさんのドキドキは最高潮に。

「僕をシチューにしては絶対に、絶対にいけませーん!」と、うさやまさんはとうとう泣き出してしまいます。

実は、ゴリラは料理好きの優しいゴリラで、美味しいニンジンシチューを作り、うさやまさんによそってあげて、二人で仲良く食べたのでした。

うさやまさんは美味しくて、シチューを2杯もお代わりしてしまい、ゴリラが帰るときには、「ゴリラさん、帰ってもいいけど、また来てくれないと、だめですよー!」と

嬉しそうに手を振ります。

「来てはだめ」が「来てくれないとだめ」と、ラストで変わったのが面白いです。

始終、無表情のゴリラに対して、だんだん困った顔になって来る、うさやまさんの表情が何ともユニークで笑えます。

さすが漫画家でもある、キューライスさん。他の作品も是非読んでみたくなりました。

無表情で静かなゴリラも、うさやまさんと一緒にシチューを食べているときは、口元が微笑んでいるのがまたいいのです。

 

先週土曜の当日は、地元の夏祭り準備のため、メンバーの一人がお休みだったで、「全国紙芝居大会」参加のため遠出していた他のメンバーお一人が、「読み聞かせ」時間に間に合うように戻って来てくれました。

猛暑にも関わらず、たくさんの親子の方が聞きに来て下さり、ありがたかったでした。

 

その日の夜は、地元小学校での小規模花火大会や、駅前での盆踊りを見に行ってきました。夜もまだかなり蒸し暑かったですが、4年ぶりの夏祭り、かなり賑わっていました。

和太鼓ミニショーでは、ドラム魂がうずきました。笑

ドラムを始める前、和太鼓体験教室にもちょっと参加したことがあるので。

 

同じく先週末は、私が生まれ育った町でも神社の例大祭があり、地元に住んでいる長男もお神輿を担いだそうで、その写真を送ってくれました。

私も小学生の時、子供神輿を担いだことがあったので懐かしかったでした。

暑いので、沿道から水をかけられたり、ゴールでは冷えたすいかが待っていて。

終わったら銭湯の無料券がもらえたので、一緒に担いだ町内会の友達と、銭湯で汗を流したのも懐かしいです。

(この「江戸川花火大会」の写真も長男から送られてきました。)

今回も、お読み頂きありがとうございました。

それでは、また来月(^^)/