つるひめの日記

読書、映画、音楽、所属バンド等について日々の覚え書き。

「読み聞かせ」と「村上春樹ライブラリー」

先週土曜は、図書館での「読み聞かせ」担当日でした。

その前に、近くの小学校での「読み聞かせ」も約2年ぶりに再開したので、今回同じ絵本を読んでみました。

小学校の方は、私が始めてから直ぐ緊急事態になってしまったため、今までずっとお休みでした。そちらは月2回だけ、8時30分からの朝時間に、7分程度の絵本を読むことになっています。

今回は、毎回色々な絵本を紹介されている、トラコさんのブログで紹介されていた面白そうな絵本が地元の図書館にもあったのでそれを読んでみました。(トラコさんのブログはこちらです↓)

torako777.hatenablog.com

『いちばんつよいのはオレだ(マリオ・ラモ 作/原光枝・訳/平凡社

マリオ・ラモさんは、フランスの人気絵本作家だそうです。

いじわるオオカミは、森で出会うみんなに「一番強いのは誰だ?」と尋ねます。その度に「あなたですよ。」と答えられ、ルンルン気分で自信満々。ヒキガエルに似た、小さくみっとない生き物に尋ねてみると、うーむ、むむむ…

オオカミが森の中で出会う皆とは、ウサギや赤ずきんちゃん、三匹のこぶたや7人の小人たち…

童話に出て来る主人公が次々に登場してくるところや、最後のオチが面白いお話です。

最初は下手に出て、相手にお愛想を言いながら質問していたオオカミが、だんだん有頂天になり自信満々で横柄な態度になっていく。その声色の変化にも気を付けて読んでみました。

上手く読めていたらいいのですが、最後にギャフンとなった「いじわるオオカミ」を演じるのは面白かったでした。

小3のクラスでも図書館の方でも、皆さんじっくり聴いて下さり所々笑ってくれました。

図書館の方では、メンバーが一人減ってしまったので、もう1冊読む時間がありました。

『かける』(はらぺこめがね・作/ 佼成出版社

はらぺこめがねさんとは、ご夫婦での人気イラスト作家。

~「かける」は美味しくなる魔法~

表紙のように、ご飯にカレーをかけることから始まり、オムライスにはケチャップ、冷や奴には醤油、かき氷にはシロップなど、「かける」をテーマにした楽しい食べ物の絵本です。

美味しそうな絵だけでなく、ご飯にかけるふりかけの「さっさか、さっさ」や、卵を割るときの「ぱかっ、どぅる~ん」、納豆の「ねちねち、うにゅお~ん」など、リズミカルな擬音語も含めて楽しい絵本です。

こちらの絵本は読んでいる時、何にかけているのかを当ててくれる、楽しそうな子供たちの声がたくさん聞こえてきて、そういった意味でも盛り上がる絵本だと感じ、どちらの作品も楽しく読めました。

また、はらぺこめがねさんの他の絵本『あげる』や、こちらの『おはなしやのミケばあちゃん』も、以前トラコさんが紹介されていて絵も大きく面白そうと思ったのですが、そちらは図書館には無かったので、またそのうち他で探してみたいと思います。

www.kaiseisha.co.jp

トラコさん、素敵な絵本の紹介をありがとうございました。

 

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図書館や本繋がりの話題で…

先週末初めて、村上春樹ファンの友達と訪れてみた村上春樹ライブラリー」のことも写真中心に簡単に書いておこうと思います。

事前予約制(入替制)になっていて、その友達が予約してくれました。

(この写真はパンフレットより)

昨年10月、早稲田大学にオープンした「早稲田大学国際文学館」、通称「村上春樹ライブラリー」。

早大出身の村上さんが寄贈・寄託された書籍や直筆原稿、レコードコレクションなどを基に、作品のアーカイブと研究の場を作る構想から生まれたそう。

村上作品の執筆関連資料、海外で翻訳された書籍ほか、ギャラリーなど閲覧スペースで自由に読むことができる蔵書が約3千冊あるそうです。

正門を入って直ぐの分かりやすい場所にあり、直ぐ隣は、村上さんも在学中よく通ったという、坪内博士記念演劇博物館でした。

1階入口を入ると、真正面に以前ニュースでも目にした「階段本棚」がバーンと目に飛び込んで来ます。

受付で入館パスを受け取り、一般の人は、地下1階から2階まで自由に見学出来ました。

館内は、この館の象徴的な場所である「階段本棚」を中心に、ギャラリーラウンジ、オーディオルーム、カフェ(学生主体で運営しているそう)他があり、斬新でお洒落な造りの館内は、美術館のようでもあり、建物フェチでもある自分にとってテンションが上がる、とても居心地の良い空間でした。

最初入館したときに、左右の階段の幅が違っているので、係の人に気を付けてと注意を促されたけれど、その点も面白い造りだと感じました。

 

映画のポスター関連の本には、懐かしのビートルズ映画のポスターも色々。

 

羊をめぐる冒険』での、村上さんが描いた羊男と、舞台『海辺のカフカ』で使われた、舞台美術装置。

館内には、座り心地の良い椅子もたくさん配置してありました。

 

2階のこちらでは、村上さんの作品に関わる音楽を楽しめる企画展が開催されていました。この時は、ビリー・ホリデーの曲がかかっていました。

イヤホンを持っていると、この場で本を手に取りながら、その音楽も楽しめるようになっていました。この「息をするのと同じように」という村上さんの言葉も心に残りました。

2Fから見た吹き抜けになっている「階段本棚」と、可愛いトイレ標識のオブジェ。

 

予約制の1時間半の間では、腰を据えて本を読む時間はありませんでしたが、それは次回また一人でふらっと訪れたときにでも…

そんな、何度でも訪れてみたくなるような素敵な図書館でした。

新緑が眩しい大学キャンパス内は、対面授業も増えて来ているようで、学生さんで賑わっていて良かったなと感じました。

 

村上作品には、ビートルズの曲タイトルほか色々登場していますが、今月のLIVEで耳にしてから、この曲もいつかやってみたいなと思っている曲を最後に…『愛なき世界』♪

この『愛なき世界 (A World Without Love)』は、ポール・マッカートニーが作り、1964年発売の全米&全英1位を獲得した、ピーター&ゴードンのデビューシングル。

ポールは当時、ピーター・アッシャーの妹、ジェーン・アッシャーと交際していた関係でピーター&ゴードンから楽曲提供を依頼されたそう。

こちらは、ポールがピーター・アッシャーに教えるためにアコギで弾き語りをした音源です。

youtu.be

こちらは、ビートルズでのリハーサル海賊盤音源かな?と思ったけれど、ビートルズそっくりのトリビュートバンドの音源かもです~^^;

youtu.be

それから、前回LIVEの記事で、リンゴ曲「I Wanna Be Your Man」も聴いてみたかったとコメント下さった方がおられたので、調子に乗ってそちらの音源もついでに(^▽^;)

youtu.be

お粗末でしたm(__)m