気になっていたこちらの映画、先月末、都内でのバンド練習後に観に行ってきた。
土曜日だったこともあってか、もうかなりの席が埋まっていて、まだまだ人気の高さが伺えた。女性ばかりでなく男性も多くて。
世界中で愛され続けるアメリカのファッションドール「バービー」を、マーゴット・ロビー&ライアン・ゴズリングの共演で実写映画化。さまざまなバービーたちが暮らす完璧な世界「バービーランド」から人間の世界にやってきたひとりのバービーが、世界の真実に直面しながらも大切なことは何かを見つけていく姿を描く。(映画.comより)
作品冒頭、少女たちが人形で遊んでいる。
そこに突如、颯爽と現れた、スタイル抜群の巨大なバービー。
バービーにふんするマーゴット・ロビーは、その完璧なスタイル&美しさといいインパクト大だ。
そのバービーに圧倒され、あっけにとられたような少女たちは、今までの自分の赤ちゃん人形に嫌気がさしたように、人形を破壊してしまう。
そのシーンは映画『2001年宇宙の旅』のオマージュで、同じテーマ曲も使われていたのもあり、最初からインパクトあるバービーの登場シーンだった。
バービーランドは全てピンク一色で彩られた夢のような世界。
その完璧な世界で、バービーたちはボーイフレンドのケンたちと毎日ハッピーで満ち足りた生活をしている。
そんなある日、完璧なバービーの体に異変が起こる。
その異変はどうやら、人間世界での自分の持ち主からの影響だということを、他のバービーから聞かされる。
バービーはケンと共に、その原因を究明するため人間世界に向かう…というストーリー展開。
バービーのその体の変調は、「死」について考えたことがきっかけだったり、「アイデンティティ」という言葉も何度か出てきて、人間世界に行ってみて、自分の存在意義などについて思い悩むようになるバービーとケン。
全体的に、ジェンダーを中心とする様々な社会問題を取り扱っていて、単なるファンタジーとは違い、色々考えさせられる内容だった。
人間世界では、完璧なスタイルのバービー人形は、かえって自分たち人間にコンプレックスを与えやすいなど批判され、ショックを受ける場面も。
バービーランドでは、女性大統領はじめ、多くの女性が活躍しているのに対し、人間世界では、その真逆で男社会であったり。
終盤、それに関しての熱い台詞に胸を打たれる場面もあった。
そうした社会問題を絡めつつも、バービーランドでの世界では、美しくファンタスティックな映像だけではなく、キレのある楽しいダンスシーンなども目を見張るものがあり、その世界観に始終引き込まれ堪能できた。
バービーを通して、「あなたたちは、どう生きていきたいのか」というメッセージも感じたし、勇気を与えてくれる作品でもあると思う。
主演のマーゴット・ロビーも素敵だったけれど、ケン役のライアン・ゴズリングも、単純でシャイな微笑みも可愛く、始終コミカルであり、その魅力が光っていたな。
コミカルといえば、バービーを生み出したマテル社の社長役、ウィル・フェレルも、今回久しぶりに観たけれど、いかにもコメディアンらしい可笑しみがにじみ出ていて面白かった。
かなり前に観た、俺たちシリーズでの『俺たちフィギュアスケーター』が特に大爆笑だったし、『主人公は僕だった』や『奥様は魔女』での役もその作品と共に心に残っている。
バービー人形というと、私が子供の頃人気で、憧れて親に買ってもらったっけ。
でも当時バービー人形は高かったので、バービーみたいな「タミーちゃん」という人形だ。
日本の代表的なファッション人形「リカちゃん」は、その後直ぐに流行ったような。
リカちゃんとそのボーイフレンドであるワタル君は、「バービー&ケン」のコンビからの影響だったのが今回の映画から分かった。
リカちゃん人形は持っていなかったけど、当時、リカちゃんと話が出来るという電話にかけたのを覚えている。会話というより、一方的にリカちゃんの音声が流れただけだったと思うけど、その声は何パターンかあったような。
この映画からバービーは、様々な種類の人形があったことも分かり、それも興味深かった。
ピンク一色の世界というと、キティちゃんの世界みたいだ。
以前、さんまのバラエティ番組で、ゲストの細川たかしがキティちゃん好きで、家はその膨大なコレクションであふれ、ピンク一色だと言っていたのも思い出した。
ピンク色は昔から、いかにも女子の象徴のような可愛い色だけれど、私は子供の頃からピンクよりブルー系が好きだった。確かにピンクは、顔色も明るくなっていいんだけど、自分が着ると甘い感じになり過ぎるというか、抵抗感があって。
ピンクだったら赤やオレンジの方が好みだった。
でも、年齢を重ねたら明るい色を着た方がいいというのもあり、最近ではピンク系も着るようになった。サーモンピンクとか。
ビートルズのアルバム「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」ジャケット衣装での、リンゴ・スターも、ショッキングピンクを着ているし。
ピンクというと、林家ペー・パー子さんも思い出す。笑
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翌日曜は、近隣の「南越谷阿波踊り」を見に行き、バンド仲間と「にわか連」に参加してちょこっと踊ってきた。
www.minamikoshigaya-awaodori.jp
本家徳島や高円寺と並び、日本三大阿波踊りといわれている「南越谷阿波踊り」。
参加連は、地元越谷を中心に約80連、踊り手は延べ6,500人にのぼり、例年約70万人もの見物客を動員するまでに成長した埼玉県内有数の夏祭り。
4年ぶりの通常開催となった今年は、例年以上のものすごい人出でとても混雑していたけれど、駅を降り、鳴り物の太鼓の音が聞こえてくるとワクワクした♪
「阿波踊り教室」に参加すると、「にわか連」で踊ることができる。
バンド仲間から連絡をもらったその集合時間までは、涼しいホールで、徳島の招待連の舞台踊りを暫し観賞していた。
外での道路でも、色々な連が次々に踊っていてとても賑やか。
「阿波踊り教室」が終わると、参加者皆でぞろぞろと踊る場所に移動して、いよいよ「にわか連」のスタート。
私たち「ビートル連」は、ビートルズTシャツを着て、ギター弾きながらのメンバーも。踊り終わったら汗だらだらだったけれど、夏の終わりの阿波踊り、何年かぶりで楽しめました♪