映画『エリック・クラプトン ライヴ・イン・サンディエゴ 伝説の一夜』
クラプトンが、2007年にアメリカ・サンディエゴで開催したコンサートを収録した映像を、2週間限定でスクリーン上映。
ギターの神様クラプトンが憧れ続けアーティスト。それが隠れレジェンド、J.J.ケイルだ。派手な舞台を嫌ったケイルだったが、クラプトンがカバーした『アフター・ミッドナイト』や『コカイン』により、互いをリスペクトして絆を深めてきた二人。
その二人の最後にして最高のコラボレーションが、ライヴ・イン・サンディエゴだ。
(作品チラシより抜粋)
都心に出る予定があった先週土曜、その用事の前に観に行ってきた。
この作品と『COUNT ME IN 魂のリズム』は、どちらもsmokyさんから教えてもらい、いずれも数館でしか上映されてなく迷ったのだけど、上映時間がちょうど良かったこちらを観ることに。最高に良かったでした!音的にも迫力いっぱいで♪
遠くから見るコンサートと違って、クラプトンはじめ、バンドメンバーの手元までクローズアップされるから、その演奏シーンもバッチリ見えて、何と言ってもスティーヴ・ジョーダンのドラミングが、最初から最後まであらゆる角度から大写しになっていて、それもとても楽しめた。コンサートだと、ドラマーはさほどよく見えないので。
スティーヴ・ジョーダンといえば、ローリング・ストーンズのドラマーだったチャーリー・ワッツが亡くなった後から、全米ツアーからストーンズに参加した名ドラマー。そのドラムプレイも、思う存分楽しめる映像だった。
迫力はもちろんのこと、体全体から醸し出されるそのグルーブ感、聴いていてもとても心地よくワクワクした。
スティーヴ・ジョーダンはドラムだけでなく、ベースほかマルチプレイヤーで、プロデューサーとしても超一流だそうですね。ストーンズと一緒のライブ動画は見ましたが、これからもっと注目したいです。(今さらですかー!^^;)
スティーブ・ジョーダンのドラムに一番注目した曲『Motherless Children 』。出だしのラテン調ドラミングからして目が釘付けに。
またギターは、クラプトンほかドイル・ブラムホールⅡ、スライドギターの名手デレク・トラックスと、これまた贅沢なメンバーで見応えたっぷりだった。以前来日公演でも見たことがあったデレクはクラプトンたちを見ながら始終楽しそうな笑顔が、こちらも見ていて楽しくなった。
そしてスペシャルゲストだった、J.J.ケイル。J.J.ケイルは、昔BSで見た「クロスロード・ギター・フェス」に出演していたような気がするけど、注目して見たのは今回が初めて。
以前、kagenogoriさんに教えてもらい、好きになったケイルの『Call Me The Breeze 』 。この曲は、昨年クラプトンの来日公演でやってくれて、このサンディエゴではやらなかったけど、数曲クラプトン達との演奏を心から楽しんでいる様子が伺われた。
演奏中、互いに微笑みあったり、特にケイルがクラプトンのギターに注目している温かい眼差しが印象的だった。
そのJ.J.ケイルとの『Anyway The Wind Blows 』
終盤はお馴染みの『いとしのレイラ』『ワンダフル・トゥナイト』ほかラストの『クロスロード』では、コンサート会場の熱気がさらに伝わって来た。
途中インタビュー映像など挟み込まれることなく、コンサートの模様だけをじっくり堪能できた90分間だった。
2週間限定公開だそうなので、クラプトンファンはお見逃しなくです。
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クラプトンの余韻も冷めやらぬ中、この日、本来の目的であった、AJICOの日比谷野音LIVEの音もれを聴くため、日比谷へ移動。
ところで、私はコロナ禍以降、コンサート情報などにもとても疎くなっていたのだ。
先ず、昨年12月に目にしたイギリスのバンド「コールドプレイ」の懐かしの曲、「イエロー」のYouTube動画を見つけ、スマホライトがとても綺麗だなーと感心して、よく見たら、その一か月前の東京ドーム公演の映像でびっくりした。( ゚Д゚)
コールドプレイの来日公演は今までだいたい行っていたので、6年ぶりに来たのなら行きたかったなーと。
AJICOについては、2020年の緊急事態宣言直後こちらのブログにも書いたのだけど…
AJICOは、元ブランキー・ジェット・シティの浅井健一(愛称・ベンジー)と女性ヴォーカルのUA二人を中心に、2000年に結成し一年ほど活動した4人組ロックバンド。
2021年にAJICOが再始動し、ライブ活動を行ったことも知らなかった。
今年に入ってからの全国ツアーチケット発売情報も気づかず、追加公演の6月「Zepp新宿」の一般発売前に知ったのだった。(日比谷野音は即日完売だったそうで。)
で、案の定一般発売も、発売時間10時にPCとスマホでスタンバイしていたものの10時直後にはソールドアウトで。(;´Д`A ```
地方公演ではまだチケット余っていたようなので、検討もしてみたけど、そこまでのファンだったかなぁとも思ったり…(なんじゃそりゃ^^;)
ってことで、日比谷野外音楽堂へ音もれを聞きに行くことにしたのだった。
先ずは、会場時間17時に野音へ偵察に。ダフ屋は数年前から無くなっていたのは知っていたけど、ひょっとして、余ったチケット売ってくれる人はいないかなぁと。または、武道館みたいに、会場設定変更により急きょ当日券発売しますとか⁈
そんな甘い期待も外れ、すごすご早めの夕食をとりに。
一人でも入ったことがあるお店で、サバの竜田揚げ定食(美味しかった♪)を食べていると、窓の外、ミッドタウン日比谷の前に巨大な花のオブジェが。あれはいったい何?と思い、行ってみると…
生花と造花を一部使用した、巨大アート作品「Blossom Garden~植物彫刻」だそう。造花の40%以上が再生ペットボトルで、フラワードームの中に入ると、アートの中に入り込むような没入体験が出来るそうで。
夜はライトアップしていて、皆さん楽しそうに記念撮影していた。
日比谷公園。本当は、この「松本楼」でカレーを食べたかったんだけど、順番待ちのお客さんがたくさんいたので…
ライブは開演時間の18時少し回った時間にスタート。
野外ステージだから、結構臨場感あり、外まで音がズンズン響いてきた。私と同じように、音もれを聞きにきている人も結構いて。若者が多かったけど。(^▽^;)
1曲終わったところで、UAの「AJICO、初の野音ですー!」との声が。
中からも「ベンジー!」などの叫び声が頻繁に聞こえてきたけど、会場周辺で聴いていた人たちからも1曲終わるごとに拍手や歓声が♪
アンコール最後の曲はやっぱり『美しいこと』だった。
4年前のブログにもUPした好きな曲『ガレージ・ドライブ』や『深緑』も聞こえてきて、特に『深緑』は胸にグッと来たし、周囲の人たちもじっと聞き入っている様子が伝わって来た。
演奏曲はよく聞こえるんだけど、MCがよく聞こえず、会場がどっと沸いているのが何度か気になった。それは仕方ないか~。
20時少し前に終了。3月にしては珍しい初夏の様な陽気でなかったら、最後まで聞かず早めに帰ったかもしれないけど、特に『美しいこと』は聴きたかったので、暖かい日で良かったー。
UAの歌声も夜空を突き抜けるようだったし、リフが常にかっこよく、アルペジオも美しいベンジーの色気あるギター音も、一応生で聴くことができた♪
『美しいこと』は、出だしのギター音からインパクトあり、「空飛ぶアイスクリーム」とか「ギターは金色の粉をまき散らし」という歌詞を初めて聞いたときから、イメージが脳裏に浮かび、その世界観に引き込まれたっけ。
『ガレージ・ドライブ』ベンジーのギター、めちゃくちゃかっこいいー!
今月発売され、開始1曲目にやった『ラヴの元型』の歌詞は、今の世相を皮肉っているようで、曲としてもかっこいい。
「ハロー君の現在地 ググってる場合じゃない
イエスマンな脳社会を 遺伝子ハンターがのぞいている
君が不機嫌なのは 残酷な時代のせいなの?」
「原子時計の最新問題 不要不急の救世主は 陰謀論の森に移住している」等など…
でもやはり音もれでは物足りなさが残ったので、次回は情報を漏らさず、チケットをGETできたらいいな。
ところでこの日、私のラッキーカラーは『深緑』だったので、なんて偶然な!と思いました。今日はエープリルフールだけどこれは嘘ではありません。
そして、ドラマー、スティーヴ・ジョーダンの誕生日が、私と同じだったのも偶然で嬉しかったのでした。スティーヴの方が私より若干お兄さんでしたが。(^^ゞ
桜がやっと咲き始めましたね🌸