つるひめの日記

読書、映画、音楽、所属バンド等について日々の覚え書き。

小豆島旅行 (前編)オリーブ公園~二十四の瞳 岬の分教場

GWが始まる前の4月末に、2泊3日で小豆島旅行に行って来ました。

瀬戸内海の島は、淡路島や直島などは過去に行ったことがありますが、「二十四の瞳」の舞台である小豆島は、いつか行ってみたいとずっと憧れていました。

ちょうど春の「瀬戸内国際芸術祭」が開催中だったので、それらの作品も数点見ることが出来ました。

<旅の工程>

(1日目)羽田→高松空港高松港→小豆島→ホテル

(2日目)小豆島オリーブ公園→岬の分教場(二十四の瞳館)→二十四の瞳映画村→小豆島迷路のまち→エンジェルロード

(3日目)小豆島→高松港栗林公園高松空港→羽田

 

高松空港から港までは空港リムジンバスで45分ほど。高松港から小豆島・土庄港までは、高速船で35分くらいでした。

初日は傘は使わなかったものの、羽田での出発時には雨が降り出し、高松空港に降り立ったら曇り空。小豆島に着いたらぱらぱら降って来て夜は本降りに。なので初日は観光せずにホテルでゆっくりしました。

土庄港からの送迎バスでホテルへ向かう道すがら、車中で観光案内の録音が流れていました。

それによると、昔流行った小柳ルミ子の「瀬戸の花嫁」は、この小豆島の港から、渡し船で3分の「沖ノ島」へ嫁いだ情景を歌ったものだそうで、ここが舞台だったのかぁと海を見ながら感慨深かったでした。

 

2日目は、時々薄日が差す程度の曇り空で、午後からはだんだん晴れて来ました。

shodoshima.or.jp

ホテルのレンタカーを借りて、先ずは「道の駅 小豆島オリーブ公園へ。

瀬戸内海を見下ろす小高い丘に、約2,000本のオリーブ畑が広がる道の駅。
 園内には、オリーブの歴史に触れることができる『オリーブ記念館』や、まるで地中海を思わせる『ギリシャ風車』など、オリーブをまるごと五感で楽しむことができる複合施設です。
 特に近年人気があるのは園内各所にあるフォトスポット。
映画「魔女の宅急便」のロケセットをそのまま使っている“雑貨コリコ”や“はじまりの本”など、インスタ映えする素敵なスポットが点在しています。

 

郵便ポストもオリーブ色。

 

ギリシャ風車」小豆島と姉妹島提携を結ぶギリシャ・ミロス島との友好の証として平成4年に建設されたそう。

「始まりの本」

本のドアもくぐれるようになっていて、そのドアの先にまるで物語の世界が広がっているかのようです。周りの鉛筆の柵といい、メルヘンチックな雰囲気でした。

オリーブの原木と、ハーブガーデン

明治41年アメリカから輸入された苗木から、小豆島のオリーブ栽培は、この地からスタートしたそうです。

園内にあるオリーブ記念館に入ると、オリーブの女神である巨大なアテナ象が迎えてくれます。この中には「オリーブまるごと情報ギャラリー」などがあり、映画「魔女の宅急便でのキキのほうきも無料で貸し出してくれます。

ほうきを吊るしているフックも猫型で可愛いです。上の壁にズラッと並んでいる写真のように、ほうきにまたがって思いっきりジャンプしたら、私なぞ怪我しそうです(^▽^;)

映画「魔女の宅急便」は、宮崎駿監督のアニメ版なら何度か観ましたが、こちらの実写版の方は記憶がありませんが、このオリーブ園も撮影舞台になったようです。

一応、キキのように、ほうきに乗ってる気分で撮影。


こちらのオリーブ記念館では、絵本作家である荒井良二さんの作品展も数年前に開催されていたようです。荒井良二さんのカラフルで綺麗な絵本は私も持っていて、以前ブログでも紹介しました。

tsuruhime-beat.hatenablog.com

 

その次は、二十四の瞳の舞台となった学校である、「岬の分教場」へ向かいました。「岬の分教場」は、「二十四の瞳 映画村」の直ぐ手前にありました。

分教場も映画村も、「オリーブ公園」の港から船でも行けるようでした。

道すがら、醤油蔵がたくさんありました。

小豆島の醤油造りは、四百年の伝統を誇るんだそうです。

 

「岬の分教場」は明治35年に田浦尋常小学校として建設され、明治43年からは苗羽小学校田浦分校として使用され、昭和46年に閉鎖。「二十四の瞳」の舞台となってから一躍有名になったそうです。

目の前は海で、付近の集落とともに、ノスタルジックな気分に浸れる素敵な所でした。

分教場そばの街並み。

 

二十四の瞳」の小説は私も昔読んだことがあり、高峰秀子主演の映画も昔テレビでやっていたのを観た記憶があります。

昭和3年春、岬の分校に大石久子という若い女の先生が自転車に乗って来たところから物語は始まり、1年生の12人を受け持ち、教え子たちとの心温まるふれあいの話。

作者の壺井栄さんは、戦争は人類に不幸しかもたらさないと、平和の願いを込めて書いたのだそう。

二十四の瞳 岬の分教場」

1・2年の教室の教壇には、「はなさかじいさん」の紙芝居が。
黒板の上には、懐かしの分度器やコンパスが…

壁には、廃校になった当時の生徒たちが描いた絵などがそのまま貼ってありました。


後ろにも当時の生徒たちの絵と、「二十四の瞳」の作者である壺井栄の額縁が。

 

昭和46年3月の分校が閉鎖された当時、生徒が書かれた黒板の、お別れの挨拶文には、目頭が熱くなりました。

 

黒板に、「へいわってすてきだね」でもお馴染みの、絵本作家である長谷川義史さんが描かれた絵もあり、思わず感動。

教室の後ろには、映画「二十四の瞳」の写真。

「岬の分教場」は小説や映画の世界観そのままの、素朴でとても雰囲気の良いところでした。

この後、すぐそばにある「二十四の瞳 映画村」へ向かいました。

 

小豆島の観光地では、「寒霞渓」の渓谷美も、秋の紅葉時は特に有名だそうですが、薄曇りのこの日は、ロープウェイで上がっても視界がさほど良くなさそうと思いパスしました('◇')ゞ

海の写真が無いので、朝から晴れた最終日に、ホテルから撮った瀬戸内海の綺麗な海の写真を最後に。


次回に続きます…(^^)/