つるひめの日記

読書、映画、音楽、所属バンド等について日々の覚え書き。

ザ・ビートルズ  Get Back  ルーフトップ・コンサート

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スクリーンでのビートルズに、久しぶりに会いに行って来た!

 

「ルーフトップ・コンサート」とは、ビートルズが1969年1月30日、アルバム「Let lt be」に収録されている曲の数々を、ロンドン、サヴィル・ロウにあるアップル本社の屋上で、サプライズで演奏した伝説のラストライヴ。

今回の映画は、この模様をIMAXシアター用にデジタル・リマスターして最適化した音楽ドキュメンタリー。

 

5日間限定のこの映画、行ける範囲のどの劇場も一日一回上映で、ほとんど夜7時からだった。

本当は、一番都合良かった最終日の今日、昼間やっていた木場の映画館へ観に行く予定だったけれど、日を追うごとに天気も怪しくなり、急遽初日の水曜、夕方バイト帰りに一番近い浦和のシネコンへ。

前日チケット予約したときは、見やすい席中心にほぼ埋まっていたので、前から5列目、右寄りの通路脇を予約。

混んでいても、片側に人がいないだけでも落ち着く。

夕食を済ませ上映開始15分前頃到着したら、入場口まで長蛇の列ができていてびっくりだった。

上映開始までに席に着けるのかちょっと不安が過ったけれど、皆それだけ楽しみにしていたんだなと嬉しい気分でもあった。

IMAXって初めての経験だと思うけど、スクリーンがこんなに大きかったんだと二度ビックリ。

ちょっと前過ぎたかなぁと思ったけれど、始まってみればどえらい迫力で、まるでビートルズのコンサートをかぶりつきで観ているような感じであり臨場感いっぱいだった。

音響も良く、まさに観るというより体感しているような感覚の65分間。

 

昔、高校時代から色々な名画座で、2・3本立てで観に行ったビートルズ映画。

回数的に一番多く観たのは「ビートルズがやって来る ヤァ!ヤァ!ヤァ!」と「Help! 四人はアイドル」だったけど、それに続けて「レット・イット・ビー」も何度か観て、クライマックスであるこのルーフトップ場面では毎回ワクワクしたっけ。

 

その懐かしさもさることながら、今回は当時より巨大なスクリーンで、高音質・高画質で、まるでジョンもポールもジョージもリンゴも、そのままの姿で現代に蘇ったかのよう。

ドラムを始めて以来ここ何年かは、ルーフトップ映像を観るのは、Youtubeで主にリンゴのドラミングを参考にするときがほとんどだったけれど、今回四人の演奏はもちろんのこと、ジョンとポールのヴォーカルが迫力いっぱいであり、ほんと素晴らしかった。

 

アップル社に乗り込んで来る若い警官たちの映像は、今回の方がよりクローズアップされていたので、できれば画面を分割することなく、ずっとコンサートだけに集中していたかった。

ルーフトップ・コンサートが始まり、地上や近隣ビルに人が続々集まって来て、皆一様に驚いたり興奮したりする様子を再び見たときは、昔これらの人々の様子やインタビュー場面では自分もその中の一員になったようで、高揚した気分だったのを思い出し懐かしかったけれど。

また、ポールが「Get Back」を歌っているとき、屋上に姿を現した警官に向かって、振り向きざま「Get Back!」と叫んだのも既視感があり懐かしい場面だった。

今回ルーフトップで演奏された曲では、初めて見るテイクがたくさん出て来て、そのシーンも新鮮だった。

地上からの「ロックンロール!」との叫び声に、ジョンがすかさず、「You too!」と叫び返したのもすごくかっこよかったな。

 

この映画はルーフトップだけの映像かと思っていたら、序盤はジョンとポールの出会いからの簡単なビートルズの歴史が紹介されていた。

ルーフトップ・コンサート映像後も、4人や関係者たちとその録音テープを聴いている和やかな様子の映像などは、今回初めて観られ新鮮な気分だった。ポールの妻、リンダの顔も久々に観たような。

また、スタジオレコーディング場面での、リラックスした4人の楽しそうな様子も初めて観た。

それらの部分だけでも、あの昔の映画とはだいぶ印象が違った。

特に「Let It Be 」のポール弾き語りシーンで、ジョンがおどけた顔でポールが歌うマネをしているのは、いかにもジョンらしい表情で面白かったし、心にジーンときた。

 

同じバンド仲間も初日に観ていたようだし、また、このルーフトップ劇場版情報を教えてくれた他のバンドの友達も、同時刻に豊島園の映画館で観ていたそうだ。

そういう連絡が来たので、終わってから感想をLINEで語り合い、自分は前から5列目だったので大迫力だったと伝えたら、一人の友達は2列目だったそうで、やはりどの劇場でも混んでいたのが伺われた。

そして皆、8時間あるらしいディズニー配信の方は観ていないので、初めて観た映像はとても新鮮だったとのことだった。

 

昨日、やはりこの映画を観に行った他の音楽仲間と話したときも、やはりジョンが「You too!」と返した場面が凄くかっこよかったと言っていた。

昨日その場で驚いたのは、私が高校時代、有楽町・日劇の地下にあった「日劇文化」という名画座ビートルズ映画を観た話をしたら、私より数歳年下のまた別の仲間もその映画館で観ていたことだ。

当時は画面に映るビートルズに向かって、観客皆「キャーキャー」叫んでいて、もの凄い熱気だったのを同じように体験していた仲間がいたなんて、なんだかすごく嬉しかった♪

今もって、こんなに話題が尽きないビートルズに改めて感謝!

 

このコンサートが行われたサヴィル・ロウにあるアップル本社前は、私も2009年に一度だけ憧れのイギリス旅行に行けたときに、ロンドンでの半日自由行動時間中に訪れたことがある。

その時はこの場所と、アビーロード、ハイドパーク、そしてジョージの追悼コンサートなども開催され、クラプトンのお気に入りでもある、ロイヤル・アルバート・ホールなどを周ったのだけど、事前に東京の地図よりも詳しくなるくらい、ロンドンの地図を調べ上げ、地下鉄のフリーパスの買い方ほか、必要な英会話とか色々覚えていったのが懐かしい。

それでも、現地のイギリス人に何度か訊いたりして、イギリス人は日本人みたいにシャイだけれど、こちらから訪ねてみると、皆親切に教えてくれたのが懐かしい思い出だ。

ロイヤル・アルバート・ホールへ行く道すがらも、日本語が出来る親切なフランス人が話しかけてくれて途中まで道案内してくれたのだけど、旅の想い出って、やはりツアーより、こういった自由行動での現地の人との触れ合いが記憶に強く残っている。

帰国する日だったか、マイケル・ジャクソンの訃報を現地で知ったのも忘れられない。

 

こんな情報もありました(^^)/

www.udiscovermusic.jp