昨日は図書館での読み聞かせ担当日で、今月私は紙芝居の担当でした。
選んだ紙芝居は、こちらの『レレコさんとかおかきこぞう』(脚本・新沢としひこ/絵・市居みか/童心社)。
市居みかさんの絵は、読み聞かせを始めてから知って好きになり、過去にも絵本を何冊か読み、このブログでも紹介しましたが、脚本の新沢としひこさんは、絵本・児童文学作家であると同時に、作詞家・作曲家・シンガーソングライターとしても活躍されているそうです。
レレコさんが住んでいる森には妖怪も住んでいる。
妖怪に会うのが楽しみなレレコさんは、家の前に張り紙をして妖怪を待っている。
そこに訪ねて来た「かおかきこぞう」。レレコさんにお茶をご馳走になってから、レレコさんの湯のみに顔を描いても良いか尋ねる。
そしてレレコさんの湯のみ、ソファー、食器棚…次々にかおかきこぞうが顔を描くと、描かれた物たちが次々に喋り出す。
それが全て、洗い物や片付けが得意でないレレコさんへの苦情ばかりで、レレコさんが困ってしまったところに、新たなる妖怪「ふきふきじいさん」が登場。
ふきふきじいさんと共に三人で、描かれた顔だけでなく部屋の隅々まで拭きまくり、部屋はピッカピカに。
でも、レレコさんは自分の湯のみに描かれた顔だけは消さず、これから毎日湯のみ茶碗とのおしゃべりが楽しみなレレコさん。明日からは部屋の片づけも頑張ってみようかなと思っている。というお話。
演出ノートに、「それぞれの物たちの個性を出して、ユーモラスに演じて下さい。」とあったので、「がってんだい!」と思い、声色を使い分けて演じる練習をしてみました。
レレコさんは、明るくおっとりした感じで。湯のみ茶碗は可愛らしく。
玉ねぎ頭っぽい「かおかきこぞう」は、「ちびまる子ちゃん」の長沢君に似ているけれど、性格はどうも山田君風なので、山田君と女優・伊藤沙莉の声を足して2で割った感じで(笑)。
食器棚は、ちょっと意地悪なお姑さん風に。
「ふきふきじいさん」は、左卜全風に…「ズビズバ~」嘘です(^▽^;)
昨日は定員以上の親子方々が見に来て下さり、お話ルームの外でも何人か見て下さってました。
なので、紙芝居舞台と自分の間にはアクリル板もあり、マスクをした声が部屋の外までちゃんと届いているかが気になり、そこまで声色に集中できなかったような気がします💦
地声はともかく、大きい声は出せるので大丈夫だったのではと思うけど、やはりマスクがあると読みづらくて。
特に10幕では、「かおかきこぞうも、ふきふき、ふきふき」など、か行や「ふきふき」がたくさん出て来るので、言い辛く舌を噛みそうでした( ´艸`)
でもこういった登場人物がたくさん出てくるお話は、自分で演じていても楽しいです。
私の家にもしかおかきこぞうが来て、色々なものに顔を描かれ、それがしゃべり出したら…と思うと面白いけれど、何を言われるか怖いので、やはり遊びに来なくていいかな(笑)。
レレコさんと顔が描かれた湯のみ茶碗がおしゃべりする時は、こんな曲をBGMにオススメしたくなります。
アメリカのミュージシャン、イナラ・ジョージの「Release Me」は以前ブログにUPしたことがありますが、こちらの「Accidental 」や「Fools In Love 」も、午後のまったりとしたお茶の時間にぴったりのような♪
そして、この紙芝居の脚本を書かれた新沢としひこさんの、この曲『みちくさ』ももちろん、レレコさんたちのお気に入りでしょうね。
私は知らない曲でしたが、新沢さんの優しい声と、「あせらない あせらない…」という詩が心に響いてくるとても素敵な歌で、特に園児や小学生からも人気があるようですね。