前回の続き、京都旅行の最終日です。
ホテルをチェックアウト後は、地下鉄で「東山駅」に向かいました。
東山の「知恩院」から「円山公園」方面へぶらぶら散策しながら、お昼に待ち合わせをしていた知人たちとの集合場所を目指しました。
知恩院・三門
この三門の階段を上がったら、奥にはさらに長い男坂の階段が見えたので、ヒィー!と思い三門で引き返して来ました。^^;
なぜ「山門」ではなく、知恩院では「三門」と書くのか…
それは、悟りに通じる三つの解脱の境地を表す門「三解脱門(さんげだつもん)」を意味しているからだそうです。
知恩院・黒門
「円山公園」では、結婚写真や着物の撮影をしているような方々をたくさん見かけました。
綺麗な紅葉だけでなく、池や小川の水がきらめいていて、清々しい気分になれました。
「高台寺」前の「ねねの道」。この道は一日目の夜も通りました。
ランチの待ち合わせ場所は、この「ねねの道」沿いにある、こちらの京料理店「萬次郎」さんで、直ぐに見つかったので良かったでした。
私を入れて6名で、2階の部屋に通され、お昼の会席料理を頂きました。
そのうち2人は、昔からの知り合いですが、他の方々は初対面でした。
京都旅行(その1)でも書きましたが、皆さんは夫の東海道歩きの仲間で、この前日、三条大橋にゴールしたのでした。今回、夫が急に参加できなくなったことを皆さん残念がって下さってました。
秋らしくもみじや楓を飾ったり、どのお料理もとても美味しく、デザート前の「焼きおにぎりのあられ茶漬け」も、家でも作ってみたくなりました。
この仲間たちは、この日は朝から「京都御所」や「二条城」を回ってからこちらに着いたそうで、途中、近くにいたら合流すれば?と連絡が来たのですが、私は東山に向かっていたので、直接お店で会うことにしました。
皆さん昨夜は、池田屋騒動で有名な「旅籠池田屋」を訪れた後、「池田屋京都はなの舞」でゴールの祝杯をあげたそうですが、お店は入ると「改めにござる!」との声が大音量で流れ、2・3階へ続く階段は、当時新選組が駆け上がった階段を模しているつくりだったそうです。
その仲間の一人で、旅の達人と自認している方が、「街道歩きでの荷物は、1gでも減らすようにしている。」と、いつもいかに荷物が少ないかを語られていたので、「旅の荷物の少なさでは私も負けませんよ。」と、タイ旅行に行ったときも、スーツケースではなく今回の京都にも持参したボストンバッグで、現地ガイドさんにびっくりされたことを話しました。( ´艸`)
このグループで最年長の、80歳近い方が、先日お一人様ツアーでモンゴルへ旅行に行ったときの話が興味深かったでした。
その方はモンゴル草原が舞台の壮大なドラマ、「VIVANT」は観ていなかったそうですが、現地ガイドさんが、このドラマでの乗馬シーンでスタントマンをしたそうで、ドラマでの通訳も努めていたそうです。
最近、モンゴルでは遊牧民が減って来ているそうで、その理由は何故かというと、遊牧民だと子ども達が学校へ通えないから、学力がつかなくて困るから、定住化へと変わって来たのだそうで。
モンゴル草原は素晴らしかったけど、野菜類が出なくて、食べ物が口に合わなかったとのことでした。
お料理が一通り出され、中居さんも手が空いたので、京言葉を皆が質問して色々教えてもらいました。「お酒が強いですね。というのは何というのですか?」と一人が訊いたら、「ぎょうさん、のまれはりますなぁ。」など。
他の言葉は忘れましたが、早口になるとものすごく京都弁っぽくなり、生粋の京都人とのことでした。ひょっとしたら、この方は中居さんではなく女将なのではという気がしました。
ほか、皆さんから「東海道歩き」の珍道中などを色々伺ったりしながら、昨夜に続き、こちらもあっという間の楽しい3時間の会食でした。
あ、そうそう、こちらのお店に着く直前、舞妓さんを見かけました。
「わっ!舞妓さんだ!」と思って、他の観光客と一緒に写真を撮らせてもらいました。
でも、同時に店に到着し、同じく目撃していたランチ仲間に訊いたところ、こんな時間に舞妓さんがいるはずはなく、カメラも持っていたので普通の観光客のはず、とのことでした。(^▽^;)
お店の前で記念撮影をしてから、皆さんは、近くの「建仁寺」に寄ってから、昨夜泊まった四条河原町のスーパーホテルまで荷物を取りに行くというので、私は「建仁寺」は以前行ったことがあるし、京都旅行の〆に「東寺」に寄りたかったので、お店の前でお別れしました。
京都駅から徒歩15分の「東寺」
1年前に続き、大好きな「講堂」「金堂」での、立体曼荼羅の仏像や薬師三尊、また、五重塔での「初層内部」を参拝しました。
五重塔・初層内部
(撮影禁止なので、いずれもパンフレットから。)
私は特に、講堂での立体曼荼羅が好きなのですが、今回は「金堂」の「薬師如来坐像」に一番グッと来ました!
静寂の中、薬師如来の半眼の慈悲深い目を見つめていると、目が合って見つめ合っている感覚になり、心にジーンと来て何やら形容しがたい気持ちになりました。それは、昼間の食事でしこたま飲んで、泣き上戸になっていたわけでは決してありません。(泣いてないし^^;)
ともあれ、旅の最後に大好きな「東寺」も寄れて、今回お会い出来た皆さんのおかげもあり、とても楽しい三日間となりました♪
お昼にたくさん食べたので、帰りの新幹線の中では、京都駅で買ったおにぎり一個だけで夕食を済ませました。
ここまでお読み頂きまして、ありがとうございました(^^)/
【おまけ】
数年前に行った「東寺展」の時の模様です。