1週間前の土曜日は、図書館での「読み聞かせ」でした。
今回の担当は2人だけだったので、もう一人の方は紙芝居2作品担当で、私は絵本を3冊読みました。
最初に読んだのはこちら、『とんでもない』(鈴木のりたけ・作/アリス館)。
以前読んだ、同じく鈴木のりたけさんの『ねるじかん』の中に、この絵本も登場していたので、ずっと気になっていましたが、近くの古本市場にあったので購入してみました。
『ねるじかん』と同じく、男の子が主人公で、夜寝る前のひと時の話です。
「ぼくは、サイのよろいのようなりっぱな皮がうらやましい。でも、じつはサイもウサギがうらやましくて…」
と、うらやましい気持ちがどんどん、他の動物たちに連鎖していき、それぞれ「とんでもない。」と、自身の大変な部分について語っていく話です。
人間の子供もそれなりに色々大変だけれど、最後は、
「自分にないものはうらやましくみえるけど、あったらあったで、色々大変!」
ってことに男の子が気付く、とてもユーモアにあふれるお話です。
最初のサイが、男の子の家の隣に住んでいて、自転車で帰ってくる様子も可笑しくて。
首が長すぎるキリンは、家に帰っても首だけはいつも家の外。という場面も、面白くも夢のある素敵な描写です。
何より一番笑えるのは、表紙のように寝そべってダラダラしているライオンが「ライオンがうらやましい」と言われ、「とんでもない」ではなく「まぁ、そうかもね」とのんびりつぶやいた瞬間、次のページで、ライオンの奥さんに「とんでもない!」と、おたまでパコーン!叩かれる絵です。
「狩りをするのはいつもメス」「たしかにおそうほうだけど、みんなちょろちょろにげるでしょ」などどまくしたて、その後ろでシマウマがちょろちょろ逃げている様子も笑えます。
そして、最後のページにはおまけとして、『ねるじかん』のときと同じく、作者からの絵に隠されたクイズが5つ出題されていて、それを探すのも面白いです。
ライオンの絵のカバーを外すと現れる、表紙本体の絵には、この作品に登場する動物たちが何気に登場しています。
(首だけ家からはみ出てしまうキリンと、本体表紙の絵)
聴いて下さっている親子の皆さんからも、笑い声が聞こえ、楽しんで頂けたようで良かったでした。
こちらの絵本は読むのに6分ちょっとかかるので、小学校での読み聞かせにもぴったりだと思いました。
この男の子のように、自分にないものがうらやましく見えるのは、大人でもよくあることですが、あったらあったで大変なのは、他者への想像力を働かせることによって分かるのだ、と改めて気付かされるような作品でした。
同じく鈴木のりたけさんの絵本、『ねるじかん』について以前書いたブログはこちらです。
『みたら みられた』(たけがみたえ・作/アリス館)
「みたら」「みられた」。そのシンプルな言葉と場面がページ毎に登場する、楽しい絵本です。何といっても、竹上妙さんの木版画が圧倒的な美しさで、色彩豊かでとてもインパクトがあり気に入ってしまいました。
ふと目に留まった生き物が、次のページでの「みられた」の場面では、ワッと大きくドキッとするような絵で表現されています。文は少なく直ぐに読めてしまいますが、絵をじっくり味わいたい作品です。
『みち』(さいとうしのぶ・作/ひさかたチャイルド)
はるちゃんが、公園の地面に棒で道を描いていると、その道がひとりでにグングン伸びて行き、追いかけていくと小鳥や猫の不思議なお店がある。というこちらも楽しいお話です。
途中から、公園トイレ標識のピクトグラフ達も遊びに参加してるところが、また愉快です。
* * *
話は変わりますが…
この日のお昼に、バンド仲間から連絡があり、夕方からその友人たちがやっているバンド「MISHMUSH」のLIVEがあるのだけど、ドラマーが奥さんの急病で来られなくなったので、急遽来てもらえないかと頼まれました。
「読み聞かせ」は3時終了なので、それから浜松町に向かい、4時からのリハの途中で到着し、3・4曲だけ合わせ、直ぐ本番になりました。
ドラムを叩くのは1か月ぶりだったし、急で家で練習する時間も無く不安でしたが、慣れた曲ばかりだったので、無事に楽しくやり終えることが出来てほっとしました。^^;
「抱きしめたい」「HELP!」ほか、ビートルズ初期の王道曲ばかり、14曲ほど演奏しましたが、「This Boy 」が久しぶりにできたのも楽しかったでした♪
3バンドのブッキングライブで、こちらの「AKASAKA SELFISH TOKYO 」さんという、昭和歌謡バンドは、MC含めとても面白かったでした。ピンクの衣装もばっちり決まっていて。
昔のGSや懐かしの歌謡曲メドレーほか、クレイジーケンバンドの「タイガー&ドラゴン」もボーカルの方の声質が似ていて上手かったでした。
写真を撮り忘れましたが、トリの「RITCHIE SESSION BAND」さんも、演奏&ボーカルともすごい迫力で素晴らしかったでした!リッチー・ブラックモアのセッション仲間だそうです。
今月はドラムの意欲が低下気味だったのですが、皆さんから良い刺激をもらい、おかげでやる気スイッチが入った感じでした。(^▽^;)
6月末にも伺った、浜松町「隠れ家」さんでのイベントでした。