つるひめの日記

読書、映画、音楽、所属バンド等について日々の覚え書き。

映画『デヴィッド・ボウイ ムーンエイジ・デイドリーム』でグッときた、Love Me Do♪

先週になってやっと観ることが出来た、こちらの作品。デヴィット・ボウイのコアなファンってわけではないけれど、昔から結構好きな曲が多く、映画の評判を聞いて俄然見たくなりました。

世界的ロックスター、デビッド・ボウイの人生と、才能に焦点を当てたドキュメンタリー。

デビッド・ボウイ財団初の公式認定映画で、ボウイが30年にわたり保管していた膨大な量のアーカイブから厳選された未公開映像と、「スターマン」「チェンジズ」「スペイス・オディティ」「月世界の白昼夢」などの40曲で構成。全編にわたってボウイ本人によるナレーションを使用した。(解説は、映画comより)

先週は、新宿や柏辺りでしかやっていなかったので、新宿よりは近い、柏駅前「キネマ旬報シアター」へ。

前回こちらで観たのは、ジョン・レノンドキュメンタリー映画。音響は良いのだけれど、スクリーンがちと小さいのが残念。

予告編で、坂本龍一さんを偲んでのリバイバル上映で、デヴィッド・ボウイも出演していた『戦場のメリークリスマス』も紹介されていた。

 

解説にあるように、全編、ボウイのナレーションとボウイの音楽に彩られた作品。ライブシーンやインタビュー映像なども挟み込まれていて。(ボウイの経歴は紹介されていない。)

作品冒頭、大好きな曲『スペース・オディティ』とともに、星々と無機質な月面上などの宇宙的な映像が。そこにボウイ独自の哲学的言葉が次々と語られていく。

そのどれもが興味深く、覚えておきたいと思っても、次から次へと流れ去り、ほとんど覚えていられないのが歯がゆかった。

といっても、ボウイの魅力的な癒しの低音ボイスのせいか、一瞬睡魔に襲われりもしたけど。(^▽^;)

昔『ボブ・ディランの頭の中』という映画を観たのだけれど、まさに『デヴィッド・ボウイの頭の中』という感じで、ボウイの精神やアートで埋め尽くされた、その世界観を追体験しているような感覚の作品。

ボブ・ディランの映画は、ディランの歌詞和訳が画面にたくさん流れて、吟遊詩人と言われていたのが納得だったけど、今回の映画も、和訳歌詞も字幕でたくさん登場したので、よりボウイの曲に引き込まれ、心に染み入って来る感じだった。

絵画や彫刻など、音楽に留まらないデビッドボウイの芸術的才能も再認識できた。彫刻もやっていたとは、多才だなぁ。

芸術でも何でも、そのものの裏側がどうなっているのかなど、深く追求する癖がついているという語りにも、アートに対する情熱や内面の深さが感じられた。

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ボウイの言葉の中でも特に印象に残ったのは、この予告編にもあるように、冒頭での「人生で大切なのは、何をするかで、時間のあるなしや望みではない。」という言葉や、生きていることの大切さや、人生とは素晴らしいものだということも心に残った。

また、「カオス(混沌)」という言葉も度々出て来て、この作品自体、混沌とした雰囲気を醸し出していた。

山羊座は、本当の自分を見せるのは苦手だ。」というような言葉にも共感。私も山羊座なので。('◇')ゞ

ボウイは、自身の精神的基盤を求める気持ちが強かったそうで、仏教などに興味を持ち、その修業に参加したり、それらと自分なりの考えとが融合して、自らの哲学が出来上がったようだった。それ故、全ては必然的に変化していくという「諸行無常」の精神も根付いていたようだ。

また、日本が大好きだったそうで、一時期京都に住んでいた時の映像や、懐かしの番組「ヤングおー!おー!」での挨拶場面も興味深かった。

予告編でも流れた、坂本龍一ビートたけしと共演した「戦場のメリークリスマス」の映像も、何度か効果的に挟み込まれていた。

宇宙的な映像がたくさん出て来たのに、大好きな『スターマン』がかからないなぁと思っていたら、エンドロールで流れたので、しみじみと余韻に浸れた。

 

中でも一番「おぉ!」と思った曲は、ジェフ・ベックと一緒に、ボウイの『ジーン・ジニー』の曲から、同じリズムで、ビートルズの『ラブ・ミー・ドゥ』を繋げてやっていたステージ場面。

ビートルズのデビュー曲である『ラブ・ミー・ドゥ』は、正直、私はあまり好きではないのだけど、このボウイたちのブルージーなアレンジの『ラブミードゥ』は、ボウイのハーモニカやそのグルーヴ感がとてもかっこよくてグッと来た。

ジーン・ジニー』自体、昔から大好きな曲でもあって。

帰ってきてからも、YouTubeで検索して、何度も観てしまった。

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以下、私が特に好きなデヴィットボウイの曲をUPします。

一番好きな曲は、やっぱり『ヒーローズ』かな♪

この曲は1977年ボウイが西ベルリンに住んでいたとき作られ、ベルリンの壁の傍らで逢瀬を重ねる、東西の恋人たちを歌った曲だそうだ。

1987年、ボウイはベルリンの壁そばのステージで、壁の東側にもスピーカーを向けてこの曲を歌い、それがベルリンの壁崩壊のきっかけにもなったのだそう。

数年前に観た、戦争の愚かさを描いた忘れられない映画、『ジョジョ・ラビット』ラストでの、とても素敵なシーンに思いがけず流れ、涙腺崩壊だったっけ。

この映画の感想ブログ時は、2002年ベルリンでのライブ映像をUPしたのだけど、こちらの、同じく2002年パリでのステージも、渾身の歌声と演奏に何度観ても胸が熱くなる、大好きな映像。

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『スロー・バーン』もとても好き。

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作品冒頭流れていた、これまた大好きな曲『スペース・オディティ』。

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この映像は、以前ブログにUPしたことがあるけれど、『LIFE』という映画を観て、感動したこちらのシーンにも使われていた。

この曲、ライブ映像で流れたのも良かったな。私はどちらかというと、派手なメイクをしたボウイより、そうでないボウイの方が好きだったのだけど、この『スペース・オディティ』を歌ったステージでの派手なボウイ、かっこよかったなぁ。

 

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ドラムのどっしりとしたリズムが特に好きな、『イッツ・ノー・ゲーム(pt 2)』。

この曲と、『スロー・バーン』は、映画では流れなかったと思うけど、やはり何度も聴いてしまう大好きな曲。ちなみに、『イッツ・ノー・ゲーム(パート1)』の方は、日本語の台詞が入っているのが印象的な曲。

 

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(こちらは和訳付き)

そして、何といっても、ラストにやっと流れた『スターマン』。

ボウイは、宇宙での本当のスターマンになったんだろうな。

ラストでの、「また会おう」との言葉が心に残っている。

 

おまけ・その1

前々回、ライオンの銅像が主人公の絵本を紹介したけれど、先日、銀座三越の前を通った時、「えっ⁈」となり、思わず撮ってきました。

「全国交通安全実施中」とのことで、まるでデヴィット・ボウイのような、カラフルな装いのライオン君でした。( ´艸`)

 

おまけ・その2

先日友達からのLINEで知ったのだけど、大好きなドラマ『きのう何食べた?』の新シリーズが、10月からスタートするようですね。楽しみです♪

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