つるひめの日記

読書、映画、音楽、所属バンド等について日々の覚え書き。

『レイニーデイ・イン・ニューヨーク』を観て来ました。

 

 

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大学生のカップル、ギャツビー(ティモシー・シャラメ)とアシュレー(エル・ファニング)は、ニューヨークでロマンチックな週末を過ごそうとしていた。きっかけは、アシュレーが学校の課題で有名な映画監督ポラード(リーヴ・シュレイバー)にマンハッタンでインタビューをすることになったこと。生粋のニューヨーカーのギャツビーは、アリゾナ生まれのアシュレーに街を案内したくてたまらない。ギャツビーは自分好みのデートプランを詰め込むが、2人の計画は晴れた日の夕立のように瞬く間に狂い始め、思いもしなかった出来事が次々と起こるのだった……。

 (映画公式サイトより)

 

 

 

近隣でやっていなかったので、春日部ユナイテッドシネマにて鑑賞。

こちらの映画館で観たのは一昨年以来2回目。

 

春日部といえば、

 

クレヨンしんちゃん」のお膝元だよ。

ほほ~い。

 

と、感慨に浸っている場合ではない。

 

映画館が入っているショッピングセンターで買い物していて、うっかり時間をちょっと過ぎて入ったら、もう本編が始まってしまっていた。

 

ひぃ~、私としたことが。

ユナイテッドシネマって予告編はやらないのだっけ。

いやいやこの回だけ無かったのかも。

 

そんなことより、映画に集中集中。

ニューヨーク行きのバスの中で喋り続けている、二人の会話の冒頭部分を少し聞き逃したようで残念。

 

でもこの映画は、始終楽しい気分にさせてくれる素敵な素敵な映画だった。

 

 

ウディ・アレン監督作品は、台詞共にシニカルな内容が好きで今まで結構たくさん観て来ていると思う。

 

前回観た『女と男の観覧車』は、私にはイマイチだった記憶があるので、今回のはどうだろうと思っていたけど、評判通り粋でラブコメディの王道を行くような、まさにウディ・アレンの作品という感じでとても楽しめた。

 

到着したホテルの部屋のインテリアやその色使い、

その部屋から見える木々の彩り豊かなセントラルパークの眺め、

活気溢れるニューヨークの街並み、

メトロポリタン美術館

画面から漂ってくるような雨の街の空気感・・・

 

その何もかもが素敵で、お洒落で、それらの映像美に見惚れるばかり。

 

主人公達と一緒にニューヨークの街をお散歩しているかのように楽しめた。

 

メトロポリタン美術館は、いつもあんなに空いていてゆったり鑑賞ができるのだろうか。

そうだったら羨ましいな。

 

クスクス笑える部分も多々あり、ギャツビーが結婚間近の兄の家に寄った時、その兄がフィアンセの笑い声に耐えられなく結婚を止めようか悩んでいて、それは一体どんな笑い方なのか、さんまのような引き笑いで嫌なのかな?とか想像していたら、けたたましい高笑いだったのでそれも面白かった。

 

 

アシュレー役のエル・ファニングは、前回観た『マレフィセント』の時よりちょっと顔がふっくらしたような感じがしたけど、天真爛漫ぶりの役どころがピッタリで、スクリーンに花が咲いたような満面の明るい笑顔がとても可愛らしかった。

 

大物監督に脚本家、スターなどの有名人を前にテンション上がりっぱなしで、興奮するとしゃっくりが止まらないところもユニークで。

 

 

売れっ子脚本家を演じていた、久しぶりにスクリーンで観たジュード・ロウの慌てぶりもコミカルでいい味出していた。

 

 

そして今や飛ぶ鳥を落とす勢いのような、ギャツビー役のティモシー・シャラメ

 

その端正な顔立ち、スタイリッシュな装い含め、お洒落なニューヨークの街にとてもよく似合っていた。

街角でもバーでも、一人佇むアンニュイな雰囲気が絵になっていたし。

 

『インター・ステラー』で初めて観た時はまだ子供の役だったけれど、次に観た『君の名前で僕を呼んで』、そして先月の『ストーリー・オブ・マイライフ』とヒット作に続々出演していて、今回の作品では髪型のせいもあるのか益々魅力が増しているように感じた。

 

元恋人の妹であるチャン(セレーナ・ゴメス)に街中でばったり再会して、暫し寄ったチャンの家で、しっとりと歌うスタンダード・ナンバーの「Everything Happen To You」。

そのピアノ弾き語りシーンも素敵で、その曲と共に余韻が残った。

 

 

後半、母親の衝撃の告白で、それまで確執があった母とのわだかまりが解ける場面も良く、その時のギャツビーの感じ方、受け止め方にも好感が持てた。

 

 

ラストシーンも、雨上がりのような爽やかな終わり方で、いつまでもその余韻に浸っていたくなった。

 

ギャツビーのピアノ弾き語りのシーンで、

「夢を諦めた人が現実を生きている」

 

というようなチャンの台詞があったけれど、

 

ニューヨークには芸術家が圧倒的に多いからだろうけれど、逆に現実を生きている私を含め多くの人には、束の間現実を忘れ夢を見せてくれるような、こんな素敵な映画で心をほっこりさせる時間もたまには必要じゃないかな。

 

と、皆にオススメしたくなる作品だった。

 

 

同監督の同じくドタバタなラブコメ作品『それでも恋するバルセロナ』も、久しぶりにまた観てみたくなった。

 

映画ってやっぱりいいな♪

 

 

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ところで話は変わり、はてなブログ下の方には、自分の注目記事が5つほどいつも表示されているけれど、その中に昨年3月に書いた読書感想のこの記事が入っていたのに今日気が付いた。

 

tsuruhime-beat.hatenablog.com

 

最近ではなくかなり前の、しかも試しに自分の記事を検索しても滅多に見つけることが出来ない自身のブログなので不思議に思い、小説のタイトルで検索してみたら、この小説が9月からNHK-BSプレミアムでドラマ化されるということを知り、これらのニュースの影響で、古い記事でも一時的にアクセスが増えたようだった。

 

 

news.yahoo.co.jp

 

読んだ小説は、映像化された場合、どんな俳優さんが演じると相応しいかと空想するのも好きなので、細かい点は忘れてしまったけど、この小説の主人公は上川隆也さんで奥様はしっかりしたイメージの安田成美さんにぴったりのように思えた。

 

脚本監修はお馴染みの岡田惠和さんだし、楽しみに見てみたいと思う。

 

 

 

 

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今日は久しぶりに晴れたけれど、雨には紫陽花の花がよく似合いますよね。

子供の頃、雨上がりの紫陽花の葉などに、カタツムリを見つけるのが好きだったことをふと思い出しました。

(目を凝らしても、この写真にカタツムリは写ってはいませんが^^;)

 

読んで下さってありがとうございました。

それではまた。