そういえば、昨年の今頃読書感想の記事に、春になると聴きたくなる曲をUPしたことがあったけ。
何年も前に購入したこのアルバム『Look To The Sky』も、特別春にオススメってわけでもないけれど、私の中では春のイメージにぴったりで、優しく爽やかで癒される曲が多い。
CD解説にあるように、『まさに人生を彩る映画音楽のような』曲ばかり。
日系3世のジェームス・イハは、80年代後半からアメリカのロックバンド、スマッシング・パンプキンズのギタリストとして活動を開始し、一度脱退してソロ活動の後、2018年にまたバンドに復帰したようだ。
このアルバムは、シンガー・ソングライターとしてソロ活動していた時の、2012年発売のソロ2作目の作品。
中でも私は4曲目の『Till Next Tuesday』が大好きでこのアルバムを購入した。
特に、心が浮き立つようなベースラインが印象的なこの曲は、聴く度に頭の中に色々美しく楽しい情景が次々に浮かんでは消えて行ったりする。
それは歌詞とは全然関係なく、窓辺から差し込む日差しの中、レースのカーテンが風に揺れている情景だったり、その陽だまりの中、架空の飼い犬がスヤスヤ昼寝していたり。
その犬が急にムクッと起き上がったかと思うと、頭にタケコプターを付けて「お散歩タ~イム」と空へ舞い上がったり。
そんな奇想天外な曲ではないけれど、聴いていると妄想が止まらない…
「どこを歩いていても、空を見上げれば壮大で、無限な何かがあって、自分がちっぽけに感じる。その感情とドラマをこのアルバムを通して表したいと思った。」
とのジェームスの言葉通り、空や星という言葉がこのアルバムの歌詞によく登場する。
『Till Next Tuesday』はじめ、その一見鋭い眼差しからは想像出来ないくらい温かく優しい歌声で、癒される曲ばかりなのであ~る。
Look to the sky