つるひめの日記

読書、映画、音楽、所属バンド等について日々の覚え書き。

夢に向かって人生の道を~映画『ジュディ 虹の彼方に』

 

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小学生時代、繰り返し読んだ一番思い入れのある本が『オズの魔法使い』だった。


現実より空想の世界に浸ることが好きだった子供時代、そこに登場する愛すべきライオンや案山子などのキャラクター含めこの物語の虜になった。

 

それから数年後、ジュディー・ガーランド主演の映画『オズの魔法使い』をテレビで初めて見た。


物語のイメージ通りに映像化されていて、これまた魅了されこの後何度か繰り返し見たのを覚えている。

 

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ドロシー役や魔女も含め、登場人物全てイメージにぴったりだったし、冒頭モノクロから途中カラー映像に変わる瞬間も大好きで、画像は荒くてもとても1939年に制作されたとは思えない素晴らしさだった。

 

中でも、序盤にドロシー役であるジュディ・ガーランドが夢見ながら歌う「Over the Rainbow」のシーンが一番好きだった。

 

 
そのジュディ・ガーランドの伝記映画『ジュディ 虹の彼方に』を観に行って来た。

 

1940~50年代ハリウッドで代表するミュージカ女優であった、ジュディ・ガーランドの波乱万丈な人生の晩年を描いた作品。


映画では47歳で亡くなる半年前に行った、1968年ロンドン長期公演での日々を中心に描かれていた。

 

酒浸りで荒れた生活を送っていたジュディは、映画のオファーも無くなり、住む場所も無く借金も増え、幼い子供たちとの幸せな暮らしを目指してロンドン公演に臨む。

 

オズの魔法使い』撮影時代の回想シーンを所々挟みながら話が進んで行くので、
その波乱の人生は、既にその頃から始まっていたのが分かった。


徹底した食事制限、太らない為の薬物投与とか周囲の大人達によって心身を蝕まれていったのが分かる。


波乱な晩年を描いているということで、よくあるストーリーかなとあまり期待してなく、昔から好きだった「虹の彼方に」の曲に浸れればいいかなくらいな感じで
観に行ったのだけれど、予想に反して心打たれる感涙シーンがたくさんあった。

 

特に長年のファンである男性客二人との交流や、ラストでのステージシーン。

 

ラストでの、心に刻みたくなるようなこのジュディの台詞にも感動だった。

 

「ゴールに到達することが全てじゃない。
夢に向かって歩いて行くことが大切なんだ。
希望を抱いて人生の道をコツコツ歩いていれば、それだけでもう十分。」

 


ジュディを演じたレネー・ゼルウィガーがステージで歌うシーンは、
ジュディの魂が乗り移っているかのようなそのパフォーマンスや歌唱力といい、
鳥肌もので始終圧倒されっぱないだった。

さすが納得のアカデミー賞主演女優賞

 

レネー・ゼルウィガーさんはジュディ役に成りきるためかなり研究されたようで、そのインタビュー記事でも、


「自分の細い声では無理だったので、自分の体からあの声を出すために、
パーツに分けて時間をかけて練習した。」とあった。

 

帰ってから、晩年のジュディさんの映像動画を検索して見てみたら、やはりレネーさんはその歌い方といいご本人に本当によく似ていた。

 

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(左がジュディ。)

 

このレネーさんは、以前観た『ブリジット・ジョーンズの日記』や『ミス・ポター』の頃と比べて、ずいぶん顔や体がほっそりされたなと感じた。


ジュディの少女時代を演じた女優さんは、どことなく映画でのドロシー役と似ていた。


似ていたといえば、ジュディの娘、ライザ・ミネリ役の女優さんもご本人によく似ていると感じた。

 

またロンドンでのジュディの世話役であるロザリンを演じた、ジェシー・バックリーという方は知らなかったけれど、とても感じが良い素敵な女優さんだった。

バックバンドのピアニスト役の俳優さんも。

 

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(映画のチラシに、ジュディの波乱な人生が漫画で分かりやすく描かれていた。)

 


Over the Rainbow」と聞いて他にも思い出すのは、初めてエリック・クラプトンの公演を見に行った時にこの曲がアンコールで歌われたことだ。


その日はジョージ・ハリスンの訃報を聴いた日だったので、特に胸に沁みたっけ。

 


取り留めもない感想になってしまったけど、とてもいい映画だったので、
この映画も然り、新型コロナの影響が及んでいるこの時期公開された映画は本当に気の毒だと思った。

 

 

話は飛ぶけど、最近大笑い出来たのは、先日テレビでやった「R-1ぐらんぷり2020」だ。

お笑い芸人の皆さんありがとう!

こんな時だからこそ、思いっ切り笑ってNKキラー細胞を活性化させたい。

 

 

虹の彼方

どこか遠く

空がとても青くて

そこでは どんな大きな夢も

必ず叶うらしい

 

 

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