映画『イエスタディ』を観に行って来ました。
売れないシンガーソングライターのジャックが、音楽で有名になるという夢をあきらめた日、12秒間、世界規模で謎の大停電が発生。
真っ暗闇の中、交通事故に遭ったジャックが、昏睡状態から目を覚ますと… あのビートルズが世の中に存在していない!世界中で彼らを知っているのはジャックひとりだけ!?
ジャックがビートルズの曲を歌うとライブは大盛況、
SNSで大反響、マスコミも大注目!
(映画公式サイトより)
この映画は、予告編で観た時からとても面白そうで公開を楽しみにしていました。
予告では、ビートルズの曲に彩られた単に笑えるコメディ映画なのかなと思っていましたが、もちろん笑えて、そして感動で泣けるとてもいい映画でした!
ビートルズファンはもちろんのこと、そうでない方にも幅広い世代の方にオススメで、是非とも多くの方に見て欲しいと思える作品です。
売れないジャックを支える幼なじみのエリー役、リリー・ジェームズも、恋するひた向きさやその気持ちがいじらしく、前回観た『ガーンジー島の読書会の秘密』での役より、更にチャーミングさが増していました。
ジャック役である主演のヒメーシュ・パテルは知らない俳優さんでしたが、歌の上手さもさることながら、有名になっても不器用で誠実な人柄の役どころに好感が持てました。
以前、ブログの記事にしたことがあるイギリスのミュージシャン、エド・シーランがご本人役で登場していたのも面白かったです。
この世界から消えてしまったのがビートルズだけではなかった点、それらについても笑えました。
映画の中でジャックが「イエスタディ」の曲を友人達に聴かせる場面では、「イエスタディ」の曲自体が、ポール・マッカートニーが夢の中で浮かんだ曲だったとのエピソードを彷彿とさせるようなシーンで面白かったし、他にもビートルズの曲等を知っている人ならクスクス笑える場面がたくさんありました。
映画の後半、特に心に刺さった場面が二か所ありましたが、その一つは「ビートルズが居ない世界なんて退屈でつまらないじゃないか。」というような台詞が出て来た場面。
自分の事に置き換えてみるとまさにそうで、心にストレートに響いて来ました。
ビートルズがいなかったら、先ずドラムをやってみようとは思わなかっただろうし、
多感な10代の頃、あそこまで夢中になれたミュージシャンは他にいなかったでしょう。
そして、バンド仲間やビートルズ仲間と知り合えることなかったと思います。
私の人生を豊かにしてくれたのはまさにビートルズのおかげ!
そんなことも改めて感じることが出来ました。
そしてもう一つは、意表を突いた形であの人が登場した場面。
ここからはもう涙腺崩壊で、この元船乗りだったという人とジャックとの会話にも心が揺さぶられました。
今まで「もしも~だったら」と、空想上でもこんな場面を想像したファンも多かったのではないでしょうか。
映画の中で、こんなシーンを設けてくれたことにも感謝です。
最近は純粋にビートルズの曲を楽しむというより、ドラムのため曲を覚える目的でビートルズを聴くことの方が多い私でしたが、大きなスクリーンでその歌詞と共に流れた数々のビートルズの名曲に、ただただ純粋に感動出来た幸せなひと時でした♪
脚本は、『ラブ・アクチュアリー』や『アバウト・タイム』などのリチャード・カーティス。
過去に観たこの2本とも大好きな映画で、使われている曲といいハートウォーミングなストーリー展開といい、この『イエスタディ』と合わせいずれも温かく幸せな気分に浸れるオススメ映画です。
ビートルズが存在していたこの世界に、この時代に生まれることが出来て本当に良かったと実感出来た映画でした。
寒くなって来ましたので、皆さん体調に気を付けて下さい。
頭寒足熱のつるひめでした。