つるひめの日記

読書、映画、音楽、所属バンド等について日々の覚え書き。

映画『ミーティング・ザ・ビートルズ・イン・インド』

監督・脚本・製作:ポール・サルツマン

ナレーション:モーガン・フリーマン 製作総指揮:デヴィッド・リンチ

2020年/カナダ/79分

インド滞在中のビートルズと過ごした、監督ポール・サルツマンが語るドキュメンタリー作品。

 

公開後直ぐに観に行かれた友人からは、期待外れだったとの感想を聞き、その後観に行かれたバンド仲間からは、ジョンの言葉など心に響きとても良かったので、是非観に行った方がいいよと言われた。なので、どれどれと、私も先日観に行って来た。

 

1968年、23歳のポール・サルツマンは、失恋の傷を癒しに北インドガンジス川ほとりにあるマハリシ・ヨーギーの僧院を訪れる。

彼はそこで偶然にもビートルズのメンバーと出会い、瞑想を学び、ともに過ごした8日間を多くの写真に残していた。

当時ビートルズは、超越瞑想の修業をしながら、曲作りをし、この地で「ホワイト・アルバム」の楽曲の多くが誕生した。

それから50年後、サルツマン監督は、ビートルズ研究第一人者であるマーク・ウイルソンととともに、再びインド・リシケシュの思い出の地を訪れる。

この作品は、そのときの貴重なエピソードや思い出が語られ、当時の様子がアニメーションと多くの写真で表現されていた。

 

写真は、ビートルズたちのリラックスした様子など、初めて見るものばかりでとても興味深かった。

当時のエピソードをアニメーションで表現していたのも面白かったけれど、もっと当人たちに似せて描いて欲しかったなぁと感じた。

興味深かったのは、元ジョージの妻・パティ・ボイドのインタビューの中で、「Sgt.Pepper's Lonnely Hearts Club Band」のアルバム収録曲である、ジョージの曲『Within You Without You』が生まれたエピソード。

パティの妹が読んだ、ある書籍の心惹かれたフレーズ、「人生は内と外で続いている」という言葉をジョージはとても気に入り、この曲ができたそうだ。

シタールの美しい調べとともに、インドや瞑想に一番傾倒していたジョージらしい一曲。

「The Continuing Story Bungalow Bill」の曲に登場するバンガロウ・ビルを、在住しているハワイでご本人に直接インタビューした場面があったのも、「へぇ~この人が!」という気分だった。

 

ポールが一番フレンドリーで気さくだったとのことは納得だし、この後、4人に軋轢が生まれてしまったけど、この地でサルツマンが見たビートルズは、皆とても仲良しだったというエピソードにはやはり嬉しくなる。

youtu.be

「天国は自分の中にある。覗いてみたらいい。」(ジョン・レノン

「真の幸福とは、自分の外界ではなく内側にある。」(デビッド・リンチ

これは、この予告編にも出て来た言葉だけれど、瞑想体験を通して獲得した境地なんだろうと思う。

デビッド・リンチが、ビートルズと同じ瞑想に、これほど入れ込んでいたとは初めて知ったけれど、「アイデアは管を通って出てくるけれど、その管が詰まってしまった場合、それを解き放ってくれるのが瞑想。」というような言葉には共感できた。

 

ただ、瞑想始めたばかりで自分の魂の声が聞こえるとかの神秘体験を、ビートルズやサルツマンたちがしているのは、この地で、マハリシ・ヨーギーの元で修業しているからこそだったのだろうと思う。

私も一応、ビートルズと同じ系統の瞑想を習慣にはしているものの、いまだに雑念が浮かんで来てちゃんとできているか分からないのだけど、睡眠の質は昔より改善されたし、ひらめきも以前より多くなったように感じる。

で、この作品を観てから、もっと集中力を高めなきゃと思った。

 

著作権の関係か、ビートルズの曲が流れなかったのは物足りなく感じ、また、瞑想に興味が無い人にとっては退屈なシーンも多かったのではと思う。

でもこの作品をきっかけに、瞑想にも少しでも興味を持つ人が増えればいいなと思った。

瞑想をすると、心の奥深くには平和で静かな境地があることに気づき、その部分に浸る時間を毎日の中で少しでも持つことは、心身に良い影響を与えるのは間違いないと感じるので。

(以前、瞑想について書いた記事はこちらです↓)

tsuruhime-beat.hatenablog.com

ビートルズがインドに滞在した時よりも、現代はマインドフルネスなど瞑想流行りであり、以前こちらに書いた以外でも、瞑想を習慣にすると、ストレスが減り、感情が安定し、アンチエイジングなどの効果もあるようだ。

信じるか信じないかは、あなた次第~( ´艸`)

 

本編前の予告編で、『ジョン・レノン』というタイトルの映画が、12月8日のジョンの命日に公開されるとあり、またもやビートルズ系新作映画が公開されるとはびっくり。

ジョン・レノンが主人公の映画だと、10年ほど前の『ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつ』を思い出すけれど、新作はドキュメンタリーのようだ。

レアネタの宝庫!ジョン・レノンのドキュメンタリー映画公開決定|シネマトゥデイ (cinematoday.jp)

そしてまた、観に行ってしまうんだろうなぁ♪

 

来場プレゼントのビートルズ特製ポストカードは、ジョージでした~♡

かっちょいい~♪

 

今週のお題「マイルーティン」

いつもの習慣は30分の「瞑想」なり(^o^)