つるひめの日記

読書、映画、音楽、所属バンド等について日々の覚え書き。

小豆島旅行(後編)「二十四の瞳 映画村」ほか

先月末、2泊3日で小豆島旅行に行った続きです。

tsuruhime-beat.hatenablog.com

「岬の分教場」の後は、その近くにある二十四の瞳 映画村」に行きました。

www.24hitomi.or.jp

映画「二十四の瞳」のロケ地オープンセットを改築。名場面の多くがここで撮影された。木造校舎、男先生の家、漁師の家…一歩足を踏み入れると、そこはまさに大正・昭和初期の世界。

1950年代の映画ギャラリーや懐かしい給食セットが楽しめる「キネマの庵」、レトロな映画館「ギャラリー松竹座」等など、幅広い世代で楽しむことができる。

(映画村のパンフレットより)

 

映画村、入口前。

映画村に入ると、目に飛び込んで来るバカボン人形や、大村崑オロナミンC、カルピスなどの懐かしの看板が。

バカボンはなぜか片足に包帯を巻いています^^;

狭い路地でも、昔の映画の看板を見つけるのが面白いです。

もちろん、映画「二十四の瞳」の看板も。主演の高峰秀子ほか、笠智衆月丘夢路田村高廣など往年の名だたる俳優が出演されていたのですね。

 

この映画村の中にある、「壺井栄文学館」へも寄ってみたのですが、この映画村や分教場近くの坂手村に生まれた壺井栄さんは、父が醬油蔵職人であり、その五女として生まれたそう。

両親は貧しい中、自分の子供たち10人と孤児の2人の子供を養子にして、合わせて12人の子供たちを育て、栄さんはその愛情深い両親をずっと尊敬していたそうで、そこから「二十四の瞳」などの作品が出来たとのこと。その話に自分も感動しました。

二十四の瞳」での先生と生徒たちも、血が繋がってなくても家族のような絆で結ばれていたのだということが分かりました。

 

映画村での「岬の分教場」のセットも、本物そっくりに建ててありました。

大石先生が乗っていた自転車も。

撮影で使われた教室の後ろには、そのときの撮影機材も置かれていました。

教室の窓からは海と瀬戸内の島が見え、窓の外はこのような景色が広がっています。↓

レトロな映画館「ギャラリー松竹」の館内。

インスタ映えする壁面アート「恋のダンスパーティー前では、自身を壁画の一員として映画の1シーンのように撮ることができます。私もやってみました。

菜の花畑に掲揚してある、「二十四の瞳」にまつわる男の子7人、女の子5人に見立てた12匹の鯉のぼりには、「どんな環境にも耐え、立派に成長するように」との願いが込められているのだそうです。

 

二十四の瞳」の物語に出て来る「魚師の家」での「瀬戸内国際芸術祭」作品、「魚師の夢(入江早那・作)

「瀬戸内国際芸術祭」とは、香川県岡山県の12の島・2つの港を中心に開催される現代アートの祭典。2010年以降、3年に1度開催されており、2022年に5回目を迎えたそうです。

setouchi-artfest.jp

こちらは、映画村駐車場横の芸術祭作品、「愛のボラード」(清水久和・作)。

 

 

生まれも育ちも小豆島のアート作家、なかがわゆきこさんによる「COLORS~曼荼羅DOTART展」が映画村企画展として、万屋よろずや)で開催されていました。

小豆島の海岸で集めた石ころやシーグラス、使われなくなった瓦などを素材に、色々なものにドットで曼荼羅の模様を描くアート作品で、とくにこのブルーが映える色使いのギターに心惹かれました。
またこの映画村では、同じく小豆島がロケ地になった映画 『八日目の蝉』小豆島展も開催されていました。

 

二十四の瞳 映画村」の後は、土庄町一帯の「迷路のまち」を散策しました。

この「迷路のまち」は、島民の知恵によって、瀬戸内海にいた海賊から町を守るために迷路のように作られたそうで、昔ながらの街並みが残る入り組んだ道です。

朱色の三重塔に目をひかれる、小豆島霊場58番札所の「西光寺」にも寄ってみました。

迷路の町中でも、瀬戸内国際芸術祭の作品といきなり遭遇しました。

「La Dance 」(ソピアップ・ピッチ・作)
通りかかった地元の方が、ギョッとした表情で驚かれていました。皆が気付かない間に突如出来た作品なのかなと思いました。

同じ敷地内にあった、小豆島石を使った「石の手紙」。土庄町では、夕陽の美しいドライブラインに設置しているのだそう。

それから、「迷路のまち」から歩いて直ぐの、潮の満ち引きで道が現れ、向いの「余島」まで歩いて渡ることができる「エンジェルロード(天使の散歩道)」へも寄ってみました。

当日の「道」が現れる時間を調べて行ったのですが、レンタカーを返す時間ギリギリに現れる時間だったので、見に行ったときはまだ左写真のように途中までで残念でした。右の写真「エンジェルロード」は、泊まったオリビアンホテルさんのHPから拝借。こんな感じになるのを期待していたのですが(^▽^;)

 

その日の夕方は、部屋の窓から、泊まったホテル自慢の美しい夕焼けを見ることが出来ました。

高松は「うどん」が有名ですが、小豆島は「そうめん」なのだそうで、お昼は街中にある手打ちうどん店で食べたので、そうめんはホテルでのディナーバイキングで頂き、美味しかったでした♪

2泊した、瀬戸内海を望む高台に建っている「リビアン小豆島 夕陽ヶ丘ホテル」。食事も美味しく、GW直前だったので空いていてのんびり過ごすことが出来ました。

右は、ホテルのすぐそばにある、「小豆島大観音」(別名 しあわせ観音)。高さ70メートルあり、フランスで開かれた「アークRCプラス国際作品コンテスト」で、第一位を獲得した、世界一美しい観音様だそうです。

中には瀬戸内海を一望できる展望室までのエレベーターもあるそうで、また小豆島に来る機会があったら寄ってみたいです。

「太陽の贈り物」(チェ・ジョンファ・作)

小豆島・土庄港でも芸術祭の作品がドーンとありました。

土庄港からは、他の島へ向かう船もたくさん出ていて、このまま他の島を巡りたい気分に駆られました。

次回また瀬戸内の島を旅することが出来たら、今度は帰りの飛行機の時間が決まった計画的な旅ではなく、気ままな旅をしてみたいと思いました。

(往復ともに乗った高速船。)

(高松港

高松港にあった芸術祭作品である「Liminal Air 」(大巻伸嗣・作)

 

高松港近辺をぶらぶらした後、帰りの飛行機の時間まで栗林公園へ行ってみることにしました。「栗林公園」は、国の特別名勝に指定されている文化財庭園の中で、最大の広さを持っているそうですね。

高松も栗林公園も、遥か昔友人と、岡山・香川の旅をした時以来でした。

昔行ったとき香川県では、「栗林公園」と「屋島」「金比羅山」を周ったのが懐かしいです。そのとき金毘羅山へ向かうときに乗ったローカル線から見た、のどかな車窓風景が今でも忘れられません。

その旅行では、岡山で倉敷へ向かう電車内で、その友人となぜか「中央フリーウェイ」を小声で歌っていたのも妙に覚えていて懐かしいです(笑)。そんなことを思い出しながら、栗林公園へ向かいました。

暑いくらいの陽気でしたが、新緑がとても綺麗でした。池には鯉がいっぱい。

左写真は「商工奨励館」とヒマラヤ杉。お昼に園内のお食事処で食べたうどんはとても美味しかったでした。

「鶴亀松」と、「商工奨励館」での「奉公さん」のふくよかなお顔には親しみを感じました(笑)。

数寄屋造りの「掬月亭」でお抹茶もいただきました。「掬月の間」から南湖を望む景観は、新緑の季節でもあり見事な眺めでした。暑い時の休憩場所としてもぴったりです。

 

高松空港までは、栗林公園前からリムジンバスが出ているので便利でした。

名残惜しいけれど…さらば、高松、小豆島!また戻って来たいな~!(真ん中の写真は、小豆島か定かではありませんが^^;)

上空から淡路島と明石海峡大橋も見えました♪

 

ところで、小豆島の港や観光地至る所には、スマホで簡単に借りられるシェアサイクルサービスがあり、小豆島始め瀬戸内を中心に展開しているようで、「ハローサイクリング」のロゴがある無人ステーションであれば、どこでも乗り捨て可能のようです。

広く、坂も多い島なので遠くまでは大変そうですが、近い範囲だったら風を切って海岸沿いなどサイクリングしたら気持ち良さそうです。

 

小豆島の旅行記、最後までお読み頂きありがとうございました(^^)/