つるひめの日記

読書、映画、音楽、所属バンド等について日々の覚え書き。

映画『マチネの終わりに』と、トーク&ミュージックイベント。

 

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今月に入ってから観た映画は『マチネの終わりに』だけですが、先月、この映画に関連したイベントに参加して来ました。

 

先ず、映画『マチネの終わりに』の感想から。


原作・平野啓一郎。監督・西谷弘。天才クラシックギタリストの蒔野聡史(福山雅治)とジャーナリストの小峰洋子(石田ゆり子)のラブストーリー。
運命的な出会いから、運命に翻弄されながらの二人の数年が描かれていました。

 

原作は未読ですが、予告編を観た時から、絵になる主演二人の素敵な大人向けラブストーリーという感じでとても楽しみにしていました。
福山さんがクラシックギタリストという設定にも興味を惹かれ♪


そのイメージ通りに、味わい深いクラシックギターの調べと共に切ないラブストーリーで、パリ・ニューヨークの美しい風景も堪能出来ました。


外国を舞台にしたラブストーリーでは、江國香織辻仁成がそれぞれ男女の視点で描いた小説「冷静と情熱のあいだ」に似た雰囲気で、観ながらその作品も思い出していました。

 

予告編を観た時から、たった三度会っただけで、お互いそこまで深く愛せるものなのかと思いましたが、蒔野のコンサート後に初めての二人の会話の中で、洋子が幼い頃に遊んだ石にまつわるエピソードの話を聞いた蒔野が、「未来は常に過去を変える」と言った台詞が心に響き、なるほど、こんな言葉をかけてくれる男性、しかもそれが福山さんみたいな方だったら、ぐっと来てしまうんだろうなと感じました^^;

 

しかし中盤から、お互いそれほど好きならあんなすれ違いはしないのでは?と疑問に思ったり、その4年後の描写では、何故そんなことになってしまったのか??と、意外な話の展開に次第にイライラが止まらなくなって来ました。

 

しかも、斜め前に座っていた70代とおぼしき女性二人が、途中から二人で内容について会話し始め、「ひぃ~、止めてくれ~!」との意味で咳払いをしても暫くの間会話は止まず、すっかり映画に集中出来なくなってしまったのでした。とほほ💦

 

 

そんな感想を、先日同じく映画好きな地元の友人に話したら、その友達は原作も読んでから映画を観に行ったそうで、あの映画の2時間では、小説での世界的な問題や登場人物それぞれの背景や心理描写が描ききれていなかったそうで、小説を読めば、私が納得がいかなかった部分もある程度解消されるのかと、やはり小説も読んでみなくてはと思いました。読みたい本のリストが溜まって行くばかりですが💦

 

 

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この映画、先月試写会にも応募してそれは外れたのですが、同じ時期に応募した、朝日新聞の「ボンマルシェ 10周年記念 トーク&ミュージック 〜今日から、もっと。」というイベントには当選したので、10/9に浜離宮朝日ホールへ見に行って来ました。

 


『マチネの終わりに』で、蒔野のレコード会社の社員役で出演していた女優の板谷由夏さんや、福山雅治さんにギター指導され、この映画でのギター監修をされていたクラシックギタリストの福田進一さん、そして美容ジャーナリストの齋藤薫さん 、その お三方のトークと、最後にはスペシャルミニコンサートとして、福田さんが映画の挿入曲から3曲を演奏して下さり、昔から大好きなチェロ曲の「無伴奏組曲」も、ギター演奏では今回初めて聴くことが出来て感動しました♪


この福田さんは、福山さんにギター指導をした時のエピソードや原作小説の誕生にも関わっておられた話もされて、エレキギターの福山さんが今回初めてクラシックギターに挑戦された苦労話も興味深かったでした。

 映画でのクラシックギター演奏シーンの福山さんは、とても様になっていてかっこよかったでした♪

 

 
二人のお子さんがいる板谷由夏さんのトークでは、映画でのエピソード話の他、ニュース番組でのキャスター時代は、取材で感じた問題意識とご自身の体験から介護ヘルパーの資格まで取ったというお話にびっくりでした。
舞台上の生の板谷さんは、ヒールを履かれていたとはいえ、高身長ですらっとスタイル抜群でオーラがいっぱいの方でした。

 


美容ジャーナリストの齋藤薫さんのお話で印象に残ったのは、ずっと続けている美容習慣として、人は年齢と共に全て下がってくるので、身長を伸ばすイメージで口角や胸を張ることと共に、姿勢美人を心掛けるているということ。

バレエをやっている友人から教わったそうですが、椅子の背もたれに背中をつけずに座るという癖をつけ何度も意識すると、いつの間にか筋肉も変わっていくのだそうです。

 


それから、どんな人に対しても寛大になれるという方法で、輪廻転生の考えで魂の年齢計算をすれば良いということ。

腹の立つ人がいた場合、その人はまだ魂が新しいからで、ほんの数回しか人間をやっていないからと考えた方が大らかに見られるのだそうで。

親子でも、子供の方がずっと大人びた精神の持ち主だったりすることが少なくないそうです。なるほどなと思いました。

 


素晴らしいギター演奏と共にためになるお話も色々伺えて、楽しいイベントでした。


このボンマルシェ(朝日新聞掲載のライフスタイル特集)の現在のキャッチコピー「今日から、もっと。」も、齋藤薫さんの「いつかとお化けは出たことがない。40を過ぎたらいつかは今日である。」という言葉から発想を得たんだそうです。

 


このイベントの最後は、私は当たりませんでしたが、福田進一さんのこの映画でのオリジナルサントラCDなど素敵な商品が当たる抽選もありました。

 

 
映画のラストで、紅葉が美しいニューヨーク・セントラルパークでのシーンもとても素敵でしたが、日本の紅葉も綺麗ですよね♪

 

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