今月3日、SF作家である眉村卓さんが亡くなられました。
近年では闘病生活を送られていた奥様に、毎日欠かさず笑える短編を送り続け、
『妻に捧げた1778話』という本にもなった夫婦愛の話題が思い出されますが、眉村卓さんというと真っ先に思い浮かぶのは、何と言っても私が子供の頃、少年少女向けに書かれた数々のSF小説です。
『ねらわれた学園』『なぞの転校生』『まぼろしのペンフレンド』等、当時ドキドキしながら夢中になって読みました。
これらは、1970年代半ばNHKの少年ドラマシリーズで続々とテレビドラマにもなり、
いつも楽しみに見ていたのがとても懐かしいです。
今は平日6時台だとニュース番組ですが、当時NHKではこのドラマシリーズや人形劇などを放送していました。
筒井康隆原作の『時をかける少女』『七瀬ふたたび』等も面白く夢中になって読みましたし、これらの作品も少年ドラマシリーズで放送されていました。
『時をかける少女』は、尾道が舞台の原田知世主演の映画も、そのずっと後に公開されたアニメ版も良かったですが、
その70年代のドラマでは『タイムトラベラー』『続・タイムトラベラー』というタイトルで放送されていて、放送終了後は友達と「NHKへ再放送要望の葉書を出そうか」と相談したくらい熱烈なファンでした。
20年ほど前に近くの川口市にNHKアーカイブスが出来た時は早速行って、『タイムトラベラー』のドラマを久しぶりに見ることが出来嬉しかったです。
(タイムトラベラー)
眉村卓さんの『なぞの転校生』は、昔のドラマも印象的でしたが5年ほど前に岩井俊二さんが企画プロデュース脚本を担当して新たにドラマ化されたのも毎回余韻が残り、こちらもとても良かったです。
☆70年代に放送された「なぞの転校生」
☆5年ほど前に放送された「なぞの転校生」
あらすじは、主人公の少年が住む団地の隣の部屋に謎の一家が引っ越して来て、その隣の男の子が主人公と同じクラスに転校して来ることから話は始まり、その勉強もスポーツも万能の少年はやがてクラスの人気者になっていけど、同時に彼の周りで不可解な事件が次々と起こっていくというお話。
実は彼らは核戦争で滅びた星からやって来たことが分かったり、核の問題も絡めたSFサスペンスで、原作も昔見たドラマも新たなドラマも、どれも面白かったでした。
5年前のドラマでは、ミッキー・カーチスや、数年前にお亡くなりになったリリィも好演されていました。
このドラマでのエンディングに流れたヘクとパスカルが歌う『風が吹いてる』も、ドラマの余韻に静かに浸るにはピッタリな曲で、岩井俊二さんの歌詞と共に心に沁みました。今でも時々聴いている癒される1曲です。
皆さんも、眠れない夜にでも、良かったら聴いてみて下さい♪
(youtubeより)
ドラマといえば、『なぞの転校生』と同じくテレビ東京深夜に今年春から放送され話題になった、西島秀俊と内野聖陽ダブル主演の『きのう何食べた?』の続編が、来年元旦にスペシャルドラマとして放送されるそうでこれも楽しみです。
ロケ地のスーパーが実家の側だったので中学時代の友達とも話題になってました。
毎回西島さんが作る簡単手料理が美味しそうで、録画して何度か同じメニューを作ったりしました。
この記事にも載っていますが、翌1月2日夜は、『忘却のカホコ』のスペシャルドラマも放送されるそうで、これも連続物が面白かったので楽しみです♬
ブログに書いたこともすっかり忘れ、「忘却のつるひめ」にならないように、忘れないように見ようと思います。