つるひめの日記

読書、映画、音楽、所属バンド等について日々の覚え書き。

絵本『こっちとあっち』&鎌倉・紫陽花巡り

絵本『こっちとあっち』(文・谷川俊太郎/絵・樋勝朋巳)

登場人物は、主人公の「ぼく」とその「ともだち」。そしてその友達が連れてきた「タコ」。谷川俊太郎さんの文と、樋勝朋巳さんの絵は、どちらもシンプルですが、子供だけでなく大人にとっても、大切なことが描かれているように感じた絵本です。

ぼくはむかしからこっちにいます こっちがすきだから

あっちからともだちが あそびにきました

あそんでいたら けんかになった

ともだちは あっちへいってしまった

ともだちがまたくるまで ぼくはえをかく

えをかいていたら ともだちがかえってきました

めずらしい おおみやげをくれました

けんかしてないときは ともだちとあそびます

またともだちと けんかになった

こんどはぼくが あっちにいきます

ぼくはあっちも すきになりました

ぼくがいる「こっち」は、水色の背景。友達がいる「あっち」は、ピンクの背景の世界で描かれています。

友達と喧嘩したら、自分は友達がまたこっちに来るまで、絵を描いて過ごしてるってところが、その過ごし方が自然で淡々としていていいなと感じました。

特に落ち込んだり悩んでいる風でもなく、友達と遊ばない時間は自分一人の世界で、好きなことをやって過ごすというような…。

自分の心の居場所は、一つだけではなく色々あると、精神的にも助かります。

喧嘩をしても、時間が経つに従って、お互いまた歩み寄ったりできますよね。

今度は、友達のいるあっちに行ってみると、自分がいるこっちだけではなく、あっちも好きになれた「ぼく」。

人間関係も国同士も、双方の側に立ったり、歩み寄ってみないと分からないことはたくさんあるということも感じました。

(友達がお土産にくれたタコが、主人公の顔に向かって墨を吐く場面も面白いです。)

この絵本は、先月、図書館と小学校で読んでみました。

 

* * *

鎌倉散策

先日友達と、鎌倉へ行ってきました。

うちの方の紫陽花はもう終わりですが、鎌倉はまだ綺麗に咲いていました。

駅前で立ち寄ったお店の店員さんから、どこを回るのかと聞かれ、駅近くの「妙本寺」もいいですよ、と勧められたので、先ずは初めてのお寺「妙本寺」へ。

その途中でちょっと寄ってみた「本覚寺」での、大きな蓮の花が綺麗でした。少ししか咲いてませんでしたが。

「妙本寺」

駅から徒歩7・8分で、「妙本寺」に到着。

「二天門」での、持国天多聞天毘沙門天)」

「妙本寺」は、日蓮聖人を開山に仰ぐ、日蓮宗最古の寺院だそうです。

私も初めてでしたが、人も少なく緑豊かで、とても清々しい空気感が漂うお寺で、すっかり気に入っていましました。

鎌倉の寺院ではどこでもそうでしたが、鶯の鳴き声もずっと聞こえていて。

日蓮聖人」の銅像は、幼少時の像が、以前行った千葉県・鴨川「誕生寺」にもありましたが、こちらは成人してからの像でした。

紫陽花も綺麗でした🌸

それから、駅に戻り江ノ電で「長谷駅」へ。江ノ電の中も、降りてからの「長谷寺」への道も、特に海外からの観光客でいっぱいでした。

長谷寺

長谷寺」は、鎌倉観光時に度々寄ってますが、紫陽花の季節に来たのはかなり久しぶりでした。

あじさい路」への入場券を購入。入場までの待ち時間、巨大な「長谷観音」を参拝したり、日陰でしばし休憩していました。

長谷寺」は、境内の展望台から海が見渡せて、その景色も昔から大好きでしたが、今回は、「あじさい路」からの海を撮ることに。

斜面になっているあじさい路を上っていくと、だんだん海が見えてきます。

海外からのたくさんの観光客も、海と紫陽花の景色を楽しんでいました。

珍しい種類の紫陽花も咲いていて、写真もたくさん撮ってしまいました。

ランチは、友達が事前に調べてくれていた、「長谷寺」近くの定食屋「しゃもじ」さんへ。

カウンターの上には、たくさんの色紙が…。「まいう~」の石塚英彦さんや、「孤独のグルメ」の松重豊さんの色紙も。

友達が大ファンだという、元ラグビー日本代表主将の廣瀬俊朗さんの色紙もあり、発見した友達が喜んでいると、お店のご主人が、「廣瀬さんが経営しているカフェが、向かい側にありますよ。」と教えてくれました。(寄りませんでしたが^^;)

(人気の海鮮丼を頂き、とても美味しかったでした♪)

その友達が最近テレビで見て行ってみたいと言っていた「佐助稲荷神社」と、「鎌倉国宝館」にも寄ってみました。

鎌倉駅・西口方面へ出たこと自体かなり久しぶりで、「小町通り」のある、いつもとても混雑している東口と打って変わり、西口はとても静かで、道すがら緑豊かで趣のある景観が続いて癒されました。

(駅近くの小学校も、歴史を感じるすてきな建物でした。)

「佐助稲荷神社」

「佐助稲荷神社」はもう20年ほど前、桜の時期に、北鎌倉から源氏山での桜を見に行って、その下って来た帰りに「銭洗弁財天」と共に寄ったことがあり、私もかなり久しぶりでした。

京都の「伏見稲荷大社」の規模を小さくしたような、朱色の鳥居の階段が少し続いています。


「鎌倉国宝館」は、「鶴岡八幡宮」一角の右手奥にありました。「鶴岡八幡宮」参道入口付近には、七夕飾りが掲げられていました。

 

「鎌倉国宝館」

www.city.kamakura.kanagawa.jp

(館内は撮影禁止なので、写真はこちらのHPから拝借。)

鎌倉の仏像が、たくさん展示されていて圧巻でした。

もう半分のスペースで現在開催されている展覧会は、今月から来月15日まで、「かわいいたからもの~学芸員の偏愛事情」とのタイトルで、日頃から収蔵品に接している学芸員の方たちが密かに可愛がっている「たからもの」を、独自の視点で紹介しています。その紹介文がどれもユニークで、読んでいてとても楽しかったです。

入館料はたったの4百円なのに、見応えたっぷりで、寄ってみて本当に良かったねと友達とも話していました。

 

「佐助稲荷神社」そばのお店で食べた、信州・長門牧場の「ソフトクリーム」。

濃厚なミルク味でとっても美味しかったでした。昔、「長門牧場」で食べたのを懐かしく思い出しました。

 

結構歩いて疲れましたが、綺麗な紫陽花や海などが見られて、久々の鎌倉を堪能できました♪