毎週金曜夜放送されるNHKの「ドキュメント72時間」という番組が好きだ。街の片隅を72時間かけて定点観測しながらインタビューするドキュメンタリー番組で、色々な人の人生を垣間見られ、しみじみとした気分になれる。
先々週の回は『ドキュメント72時間「新宿・音楽スタジオ ぼくらがバンドを組む理由」』というタイトルだったので、私もよく音楽スタジオを利用しているので興味深く観てみた。新宿の24時間営業のスタジオで撮影していた。
いつか大きな音楽フェスに出たいと夢見て練習を頑張る若者達、18歳で上京して来て建設現場で働きながら、時々ライブハウスで歌っているギター一筋40年の男性、
SNSで知り合い、バンドを組んだ中高年のグループ。バンド内で大喧嘩した後で、でも一番自分を分かってくれるのは家族よりバンド仲間だと、ちょっと照れながら話す青年。苦しい時も悲しい時も音楽に助けられて生きてきたと話す人にもとても共感出来た。
中でも印象的だったのは、ビジュアル系一筋25年くらい頑張っているバンドで、住む家が無い時代は友達の家に泊まり歩いたり、食べ物が無い時は、ティッシュを焼肉のたれにつけて食べたりしたと話していた。
去った仲間亡くなった仲間もいて、ステージに立つのは自分一人でも、今までの仲間の思いもあるから、もう辞められないですよね、と。
ラストは、メンバーの引っ越しでやむなく解散してしまうその日が最後の練習だったバンド。メンバーの一人が、ギターの後ろにメンバーのサインを書いてもい、別れを惜しんでいた。その切ない場面でいつも流れるのがエンディングに使われている大好きなこの松崎ナオの「川べりの家」という曲だ。詩もシンプルで心に響いて来る。
私も先週末は、2つの所属バンドの練習日だった。
そこでも、どこどこのバンドは解散したらしいとの話を聞いたけど、バンドもメンバー一人一人それぞれの事情があるし、人間関係はどこでも付き物だし、ずっと続けて行くのは難しいものだと思う。
私も2年前に諸事情によりバンド一つ辞めさせてもらったし、今の女子バンドの方も、暫くポール役がいなくてヘルプを頼んで練習やライブをやった時期もあり、昨年はメンバーの一人が足の怪我で半年間お休みをしていたり、もう一つのバンドの方も、メンバーの家庭の事情で約半年お休みしていて、先日やっとフルメンバーで久しぶりに練習出来たので嬉しかった。
この曲に出て来る、「はかないものだから、大切にして」という歌詞は、バンドについても言えることかも知れない♪
私の高校時代は、バンドを組んでいたのは男子だけだったので、今この歳になって憧れのビートルズバンドを組めているのは夢のようだ。
あ、この歳になって、という言葉は使わない方がいいよね(笑)
いつまでも心は青春♪
余談ですが、川べりと言えば、私の出身中学も川べりに建っていた。
そこの3階か4階にあった音楽室から放課後、夕日に照らされた川を眺めるのが好きだった。船が進んだ後の波が金色に輝いていて、とても綺麗だったのが今でも忘れられない光景だ。
ある日のスタジオ練習風景