つるひめの日記

読書、映画、音楽、所属バンド等について日々の覚え書き。

いつもの月曜日のこと~哲学と瞑想と犬の話

 

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 いつもの月曜日、午前中は日本語教室のボランティアで、午後からはその近くで数時間バイトのシフトが入っています。

 日本語教室では、アメリカ人のミンディさんという方を担当しています。

このところずっと、昨年頂いたミンディさんが出版されたプラトン哲学についての本を教材にしていて、日本語に翻訳し私に説明してくれています。

長年、アメリカのもう90歳くらいになる哲学者から、Zoomでプラトン哲学を習っているそうです。

詳しくはこちらです↓

tsuruhime-beat.hatenablog.com

 私も元々哲学には興味がありましたが、専門用語もたくさん出て来て段々内容が難しくなって来ました。

日本語の勉強としては、説明内容での日本語の不自然な言い回しや言葉遣いを訂正したり、ぴったりの日本語を一緒に探すことくらいしか出来ません。

プラトン哲学を教えてもらっている私の方が、まるで生徒のような今日この頃です^^;

いつもスマホの翻訳アプリ頼りでやっています。

 毎回終了後には「いい勉強でした。ありがとう。」と言って下さるので、私も毎回「こちらこそ、ありがとう。」と返しているのですが、最近は特に、こちらこそという思いです。

 ミンディさんの本は、プラトン哲学を基に「精神的な生き方を実践する」ことについて書かれています。

自分の本質と現実の本質を知りたいと思って哲学を始めたと言われていました。

私もその点についても同じく興味があります。

 以下ミンディさんの本の内容で、最近興味深かったことを少し抜粋します。

 

精神的な生き方の実践には、ヨガや瞑想、太極拳など、それらは西洋でもかなり前から人気がありました。

その実践でリラックス出来てエネルギーは動くけれど、それだけやれば良いのではなく、形而上学の知識を得ることも大切です。

(『形而上学』とは『哲学』の分野の一つで、実際に見たり確認することのできないものについて考えること。ある事物の本質や存在の根本原理を明らかにしようとする学問。)

神秘主義での不思議な体験は、それで悟ったと誤解してしまうことが多いです。

(ミンディさんにとって神秘主義とは、精神的生き方の実践をすること。)

不思議な体験で、現実の本質は瞬間的には分かります。

その経験は参照にはなるけど目的ではありません。

魂の目的は、現実はどうなっているのか分かることです。

プラトン主義者は経験より理解を尊重します。

賢い人は、現実の本質を理解してそれを生活に統合出来ます。

魂のエネルギーを上げることは大切なことです。

形而上学の基礎があると、不思議体験にだまされることはありません。

その理解の中に、美徳や善があり、もっと深く理解出来るようになります。

従って、気のエネルギーを上げるためには、瞑想やヨガとかだけではなく、形而上学などを読んだり考えたりすることが大切なのです。

それによって、精神的なエネルギーを浄化して高めようとする変革力が付いて来ます。

同時に間違った信念を捨てられます。

それらの洞察があれば、私達も神の領域により深く参加できます。

(ここで言っている神とは、キリスト等の神ではなく、大いなる存在のこと。)

私達と神の領域とは、どうやったらコネクションができるか理解出来れば、私達の生活はまた別の意味があることが分かって来ます。

 (ミンディさんの説明には、よく三角形を用いられていますが、ここで言っている神とは、三角形の頂点である「統一された存在」であり、三角形の底辺は「物理的領域」と表現されています。)

 どうやったらその変革力が出来るかがこの本のテーマでもあり、その変革力があれば自分でどう行動すれば良いかが分かって来ます。

 

 以上は私もノートに大まかに書いていただけで、必ずしも正確な内容ではないかも知れませんが。

ミンディさんの瞑想歴20年以上に比べて、私はまだ3年ちょっとですが、瞑想やヨガ+形而上学を学習することで、気のエネルギーを上げられる点など興味深い話でした。

   瞑想について、私の場合はいまだに雑念ばかりで、それにハッと気づくとまた意識を呼吸に集中させるその繰り返しで睡魔に襲われたこと以外は、深い瞑想状態とかは無経験ですが、それでも脳の深い部分では瞑想が出来ているんだそうです。

今やマインドフルネス流行りですから、瞑想の効果は一般的にも広く知られていますが、私の場合最大の効果は、昔から悪かった夜の寝つきが良くなったということです。

不安感やストレスも軽減され、認知症にも効果もあるそうですが、私は対人関係についても以前よりあまり気にならなくなりました。

また、無意識下での自分の願いが意識上に統合され、人生が徐々に好転していくというのも瞑想方法を最初習いに行った時に聞きましたが、それも少しは実感しています。

 

 ミンディさんが言われるところの、神の様な大いなる存在の実感は、形而上学や瞑想を習慣にすることでどのように実感できるのか尋ねたところ、

それは一瞬のひらめきなどもそうであり、直観力が増してくることも、大いなる存在とパイプが繋がっているその一つの現れだそうです。

 こういう目に見えない話は、信じない人からは眉唾物と思われがちですが、実際、人でも物でも見えない波動が伝わり合い影響を及ぼし合っているというのは、量子力学の世界でも科学的に解明されてきているようですよね。

 

ミンディさんの説明にはよくプラトンの「国家」が出て来ますが、「国家」とは、プラトン著書の中でも一番有名な哲学書で、テーマは「正義」について書かれ、政治的対話のようでも実は精神的な対話で、都市国家のことより「魂」について書かれているそうです。

この「国家」にある「洞窟の比喩」や「分割線説」なども興味深い話だったので、またの機会にでも。

今は、全部の存在の根源である「混じり気のない1」=「混じり気のない善」についての話を聴いています。

 この頭で理解出来なくても、ギリシア哲学に触れることは、未知なる世界を垣間見る思いで楽しいです♪

 哲学とは英語で、フィロソフィー。

「フィロ=愛」「ソフィ=知恵」で、知恵の愛という意味だそうです。

魂があって初めて私たちは愛することが出来るのに、なぜ愛を自分自身の中でなく、周りの人たちの中に求めるのでしょうか。

あなたは、自らの中にある愛によってこそ、他の人たちを愛することが出来るのです。

それゆえに、愛とはあなた自身のことなのです。

  これはプラトンの言葉だそうで、とてもいい言葉だなと思いました。

 プラトンではありませんが、デヴィッド・シーベリー(アメリカの心理学者)の、

「すべきこと」より「したいこと」を大切にすれば、人生において手に入るチャンスが目に見えて違ってくる。」

という言葉も最近知り気に入っています。

 

youtu.be

これは瞑想用にミンディさんオススメのyoutubeで、森の中で聞こえる小鳥のさえずりという感じの音ですが、これを微かに聴きながら瞑想するとよりリラックスできる感じがします。私は無音の時が多いのですが^^;

 ☆ ☆ ☆

硬い話の後は、軟らかめの話を少し(^-^)

その教室の後、午後からのバイト先では、最近空いた時間に暫し犬の話題に花が咲きます。

 このはてなブログでは猫好きな方が多いようですが、犬と猫私はどちらも好きですが、どちらかというと昔から犬派です。

飼ったことはありませんが、飼うなら柴犬がいいなと思っていました。

 月曜日一緒になるYさんや、担当職員の一人はダックスフンドを飼っているそうで、他の曜日に一緒の方も犬が大好きな方です。

ダックスフンドは、ヘルニアになりやすいのだそうで、ヘルニアにはお灸が効くというのもその場の話で初めて知りました。犬もお灸をするなんてびっくりでした。

 家では今更飼えないけれど、しゃべる犬のぬいぐるみは欲しいなと思っています。

よく広告で見かけるのは、20曲くらい童謡も歌いますよというぬいぐるみですが、私は歌は要りません(笑)

出来たら、出かけるとき玄関までク~ンと寂しそうに見送りに来てくれたり、帰って来たら嬉しそうに尻尾を振って、玄関まで出迎えてくれる犬が欲しいです。

そういうのがあったらそのうち購入しようかなと思っています( ´艸`)