つるひめの日記

読書、映画、音楽、所属バンド等について日々の覚え書き。

映画『シン・ウルトラマン』と、懐かしい怪獣たち。

こちらも気になっていた映画。『シン・ウルトラマン』を先週末観に行ってきた。

解説: 1966年の放送開始以来親しまれている特撮ヒーロー「ウルトラマン」を、『シン・ゴジラ』などの庵野秀明が企画・脚本、樋口真嗣が監督を務め新たに映画化。

あらすじ:謎の巨大生物「禍威獣(カイジュウ)」が次々に現れ、その存在が日常となった日本。通常兵器が全く通用せず事態が長期化する中、政府は禍威獣対策の専従組織・通称「禍特対(カトクタイ)」を設立する。田村君男(西島秀俊)を班長に、さまざまな分野のスペシャリストから成るメンバーが任務に当たる中、銀色の巨人が突如出現。巨人対策のため、禍特対には分析官・浅見弘子(長澤まさみ)が新たに配属され、作戦立案担当官・神永新二(斎藤工)と組む。

yahoo!映画より抜粋)

ウルトラマンシリーズは、子供の頃『ウルトラQ』に始まり、『ウルトラマン』『ウルトラセブン』くらいまではずっと観ていたように思う。

ウルトラQ』はアメリカのドラマ、『トワイライトゾーン』をヒントに制作された日本初の特撮テレビ映画だったそう。SF的で怪獣も登場してとても面白かった。

テレビで観た『トワイライトゾーン』も面白かったし、当時のアメリカのドラマというと『宇宙家族ロビンソン』も大好きだった。

 

『シン・ウルトラマン』、休日でもあり混み合っていた。

小さな男の子連れの若いお父さんを結構見かけたのも、普段観るような映画とはまた違う客席の光景。

冒頭、『ウルトラQ』を思わせる渦巻映像とお馴染みのテーマ曲で、一気に懐かしい気分に包まれた。

最初に登場した銀一色のウルトラマンも現代的に進化したようでかっこよかったけれど、続いての昔ながらの赤と銀の体色であるウルトラマン登場には、その赤い背景の中からの登場シーンとともに懐かしかった。

怪獣と戦ううちに赤が緑色に変化した姿に。「それはどうしてだろう?」そして「なぜ日本ばかり怪獣が出現するんだろう?」などと思いながら観ていた。

 

3分間でピコピコ鳴り出す胸のカラータイマーと、飛ぶときの「シュワッチ!」というかけ声は無かったけれど、スペシウム光線とそのポーズは懐かしかったな。

エンドロールに高橋一生の名があったのだけど、昨日のネットニュースにウルトラマンの声を担当していたと載っていた。

監督から、人間を超越した雰囲気を出して欲しいと依頼されたそうで。高橋一生の声とは気づかなかったけれど、確かに威厳のある声だった。

人間を超越しているといえば、主役のウルトラマンに変身する男・神永を演じた斎藤工も人間を超越したような雰囲気をまとっていた。

館内入場時に「メフィラス構文ポストカード」なるものをもらったのだけど、

(↓これこれ)

その山本耕史演じる、外星人・メフィラスが特に面白かった。

いちいち「私の好きな言葉です。」と格言を言うのと、このカードのように、連絡文の最後に「メフィラス拝」と記入していた場面は可笑しかった。

長澤まさみが明るくコミカルな役柄で、巨大化したシーンも面白かった。

 

やはり昔のウルトラマンに比べて特撮が進化してるので、映像にも目を見張るものがあり、その光線含む映像全体、見惚れてしまうほど綺麗だった。

ウルトラマンも美しいそのフォルムといい、神々しい威厳を感じた。

映画公式サイトに出ていたけれど、庵野秀明氏のコメントで、円谷プロダクションで『ウルトラQ』から美術デザインを手がけていた、成田亨氏が描いたウルトラマン、『真実と正義と美の化身』を見た瞬間に、何とかこの美しさを映像化出来ないかとの思いが、今回のデザインの原点になったそうだ。(この時の画はカラータイマーが無かったのね。)

この『真実と正義と美』という言葉自体、プラトン哲学でいうところの「イデア」に通じていると思う。(最近イデア論について教えてもらったので^^;)

欲を言えば、懐かしのウルトラ警備隊も登場させて欲しかったけれど、ラスト近くでのウルトラマンの真摯な思いと、エンドロールで流れた米津玄師の主題歌「M八七」も、その歌詞とともに心に響き良かったな。

 

館内が明るくなると同時に、前の座席に座っていた小さな男の子が、「あ~、面白かった~!」と満足そうに言っていた。

内容的には子供には難しいと思ったけど、きっと映像的にとても楽しめたんだな~。私も楽しかった。

同じ制作陣である『シン・ゴジラ』も面白かったけれど、話の中盤、ゴジラが全く動かなくなってしまったのが何だかなぁと思ったのを覚えている。

 

この映画を観てから、ウルトラシリーズに出ていた怪獣たちが懐かしくなった。

本作に出ていた「ゼットン」などは忘れていたけれど、誰もが知ってるような「バルタン星人」ほか、「カネゴン」「ピグモン」「ガラモン」「ウー」辺りが好きだった。

ウーは雪国での切ない話だったのでより記憶に残っている。一見「なまはげ」のような全身モップのような姿で。

「ウー、よ~。」と女の子が呼んでいた声も印象深く耳に残っている。

(伝説怪獣・ウー)

カネゴンは『ウルトラQ』にしか登場していなかったと思うけど、子供心に、「お金に執着すると、カネゴンに変身してしまうんだ。」と思ったっけ(^▽^;)

カネゴン

そういえば、ガラモンとピグモンはその姿がそっくりだったので、その違いをネットで調べてみたら…

ガラモンはロボット怪獣で40mあり地球侵略を目的としていて、対するピグモンは体調1mしかなく友好怪獣と称されるほど気が良い怪獣だった。

だから当時ピグモンが同級生の間でも可愛いと人気で、私も胸の前で手をブラブラさせ、そのしぐさをまねしていたんだっけな。

(ガラモンとピグモン

余談だけれど、映画を観てきた翌朝、起きる直前に何故か、俳優・松重豊が出てきた夢を見た。

夢の中で松重さんは私の近所に住む知り合いという設定で、本を読んでいたら声をかけられ見上げたら「あなたもここに来ていたんですか。」と言われた。(こことはどこだっけ?)

松重豊さんも好きな俳優だけど、どうせならこの映画に出ていた西島秀俊か、斎藤工あたりに登場して欲しかったけれど。('◇')ゞ

夢と言えばかなり昔、怪獣が出てきた夢も忘れられない。

遥か遠くを、左から右方向へ怪獣だか恐竜らしき大きな物体がノッシノッシ歩いていく様子を家のベランダから見ていると、急にこちら側に向きを変え突進して来たので恐怖で目を覚ましたっけ。

小さい頃からテレビで、ゴジラモスラ大魔神などを観ていた影響で、それらに恐れと同時に憧れのような、畏敬の念があったからそんな夢を見たのかなぁ。

と、自分で夢診断してみました。(‘ω’)ノ

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