つるひめの日記

読書、映画、音楽、所属バンド等について日々の覚え書き。

絵本『おふろ、はいる?』『てぶくろ』。温泉と言って思い出すのは秋田旅行。

昨日は、図書館での読み聞かせ担当日でした。

今回はこちらの絵本、『おふろ、はいる?』(飯野和好・作/あかね書房を読みました。

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飯野和好さんの絵本は、『ねぎぼうずのあさたろう』シリーズを目にしてから、そのユニークでどっしりとした絵が気に入り、読み聞かせで読んでみたいと思っていました。

ドラム缶風呂・露天風呂・銭湯など。おじいさんから始まり、お母さん、おばあちゃん、お父さん、子供たちの家族それぞれが好きなお風呂を紹介しています。

それから、お風呂の始まりはイタリアの「ローマ風呂」。日本の昔、江戸時代の銭湯は「ざくろぐち」のお風呂。他、五右衛門風呂の由来など、お風呂の歴史にも触れています。

ざくろぐち」のお風呂って?と思い調べてみました。

kotobank.jp

こちらの説明にあるように、

洗い場から湯ぶねへの出入り口。湯の冷めるのを防ぐために、洗い場と湯ぶねとの間に、下部をあけて板を張り、からだをかがめて出入りするようにした所。

だそうです。

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頁ごとに、話の切り替えの「ちゃぽん」という言葉がアクセントとなっており、リズミカルな文章も楽しいです。

家では、ガスや電気でお風呂を沸かし、お知らせお姉さんが教えてくれる。

「おふろがわきました♪」という言葉とともに、ねじり鉢巻き、たすき掛けのお姉さんが三つ指ついている絵も面白いです。

子供たちがお風呂に入る最後の場面も、可愛い柚子たちがたくさん出て来て、「ああ、いいゆだった。」で終わる、何ともほのぼのとした絵本でした。

作者の飯野和好さんは、股旅姿で読み聞かせ活動もされているそうです。

 

ドラム缶風呂と言って思い出すのは、昔好きだったテレビドラマ『傷だらけの天使』最終回での、主演・萩原健一が水谷豊をドラム缶風呂に入れてあげる切ない場面。

井上堯之バンドによるテーマ曲とともに懐かしいドラマでした。

また、私が入学前は家にお風呂がまだ無く、近所の銭湯へ行っていました。

湯上りにコーヒー牛乳を買ってもらったり、背中に刺青を入れた優しいおじさんが入っていたのも覚えています。

自宅にお風呂が出来てからも、お祭りで子供みこしを担いだ後に、町内会でもらった無料券で銭湯に行ったりしたのも懐かしいです。

 

それから今回、こちらのウクライナ民話の絵本を読まれた仲間がいました。

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この『てぶくろ』は、おじいさんが森の雪の上に落とした片方の手袋に、小さな動物から大きな動物まで次々にやって来てその中に入り、手袋がどんどんふくれて来ても仲良く暮らすという可愛いお話です。

この絵本を読んだ仲間は、「ウクライナの子供たちにも届くように、大きな声で読みます。」と読み始められました。

温かいお風呂も手袋も、ウクライナの人達に今すぐ届けてあげたいですよね。

 

* * *

今回の『おふろ、はいる?』を読んだらまた温泉に行きたくなりましたが、私が今までに行った温泉の中で一番インパクトがあったのは、数年前に行った秋田の乳頭温泉です。

その時の写真はこの1枚しかないのですが。

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www.nyuto-onsenkyo.com

乳頭温泉郷の中で最も古い歴史を持ち、秋田藩主の湯治場だった由緒ある温泉。今なお警護の武士が詰めた茅葺き屋根の長屋「本陣」が残っている。泉質の異なる4つの源泉が湧いている。

こちら、「本陣・鶴の湯」の日帰り温泉に寄ってみました。

泊まった田沢湖畔の宿からレンタカーで乳頭温泉郷に向かうと、道の両側にはまだ雪が残っていました。

入口からまるで江戸時代にタイムスリップしたような趣がある、まさに山奥の秘湯という感じでした。

いくつかある内湯は熱かったですが、広大で開放感ある乳白色の露天風呂は、底はじゃり石が敷かれていて、足元からは源泉がボコボコ沸いていて、首から上は寒かったせいもあり、とても気持ち良くてずっと入っていられました。

帰ってから数日は、体や衣服から硫黄の匂いが取れなかったくらい、濃い温泉体験でした。

 

その秋田旅行で他に周った場所の写真もUPしておきますので、宜しかったらご覧になって下さい。男鹿半島での「なまはげ」と、4月中旬だったので角館の桜目当ての旅行でした。

 

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男鹿半島に入る手前で、巨大ななまはげが出迎えてくれて、一気にテンションが上がりました(^-^)

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(一番右は、ゴジラ岩)

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「男鹿真山伝承館」でのなまはげ実演も鑑賞しました。なまはげが、大きな声と音で入って来るときは迫力ありました^^;

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「伝承館」の隣にある「なまはげ館」での、ズラリと並んだなまはげ達。

 

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その近くにある、杉木立に囲まれ静かで厳かな雰囲気の「真山神社」。

農園でやっているオープンカフェでお茶をしたとき、そこの方から、海外では散布を禁止されている国が多い農薬のせいで、今、ミツバチが大量に死んでいて、それは生態系の異常や人間にも害が及んでいるという話を伺い、それも記憶に強く残っています。

 

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この「赤神神社・五社堂」は、鬼がつくったと言われている石段、999段を上がったところに建てられています。

頂上の五社堂まで体力的に厳しかったですが、入口で、地元の気さくなおばさん達がお弁当を広げていて、どこから来たのかと尋ねられ、埼玉からだと答えたら、まぁ遠くから遥々と言われ、これを食べてから登りなさいと、親切にもおにぎりを分けて下さったのも忘れられない想い出です。

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乳頭温泉から角館に向かう道すがら、水芭蕉の群生地があり寄ってみました。こんなにたくさんの水芭蕉を見たのは初めてでした。

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角館は、有名な枝垂桜が特に見事で綺麗でした。曇っていたのが残念でしたが。
コロナ禍の前のこの頃は、まだたくさんの観光客でいっぱいで、特に中国の方が多かったでした。

 

東北は最近も大きな地震があり地元の方も大変だと思いますが、これからまた桜の季節が巡って来るので、皆さんも機会がありましたら出掛けてみて下さい(^^)/