今日7月7日はリンゴ・スターの81歳の誕生日である。
私はその数日前、思い切ってリンゴへバースデー・メッセージを送ることにした。
その手紙を以前訪れた、犬吠埼の灯台そばにポツンと立っている、真っ白いポストへ投函してみた。
私が立ち去った後、そのポストと灯台がおしゃべりを始めた。
ポスト「おいおい、このつるひめからの手紙どうしようか、灯台君。」
灯台「いつも遊びに来てくれる、カモメのジョナサンに託してみたらどうかな?」
ポスト「それはグッドイデアだ。いつも冴えているね。」
灯台「いやぁ、それほどでも。照れるぜ風間君。いやポスト君。」
何故かクレヨンしんちゃんの声マネをしている。
ポスト「そういうことで、頼むよ、ジョナサン君!」
カモメのジョナサン「ほほーい、いつも人使いが荒いんだからミサエは。いやポスト君は。でも同じ色白同士、がってん承知したぜ!」
ジョナサン、リンゴスターの家を目指して大空へ飛び立つ。
ジェット機並みのその速さ。
ところで、今現在もリンゴの住居はロサンゼルスなのだろうか?
それはさておき、
自宅の庭でくつろいでいたリンゴは、空から降って来た手紙をおでこでナイスキャッチ!
リンゴ「アイテテ!ジョナサン、痛いじゃないか。年々毛髪が寂しいんだから配達は優しく頼むよ。で、今回は誰からの手紙だい?」
ジョナサン「日本のつるひめという、へんてこなニックネームの女性からだよ。」
リンゴ「ああ、あの偉大なる日本のギャグ漫画家・土田よしこ原作の『つる姫じゃー!』か。姫らしくないカッパ頭の姫で、お笑い好きの僕もあの漫画のファンだったよ。どれどれ?」
ハッピーバーディ、リンゴ!
いつまでも元気で!また世の中が落ち着いたら来日してね!
私も日本でビートルズのバンドをやっていて、次回は"Taxman "と"Hey bulldog"を練習する予定です。リンゴのかっこいいドラミング目指して頑張ります!つるひめ
リンゴ「ふむふむ、なるほど。」
と言いながらサラサラ返事をしたためる優しいリンゴ。
リンゴ「ではジョナサン、この返事と小包みを、ジャパンのファニー・レディーつるひ めまで頼むよ。」
ジョナサン「おう、がってんだい!リンゴの旦那!」
マッハの勢いで日本へ取って返すジョナサン。
帰りは、織姫と彦星の再会を天の川に確認しつつ、ジェット機も追い越して行く。
まさかリンゴからの返事が来るとは思ってなかった私は、ジョナサンが空から落としてくれた手紙と小包を拾ってビックリ仰天、大喜び!
つるひめ、バースデーメッセージをありがとう!
ドラムでビートルズの曲を頑張っているんだね。嬉しいよ。
僕は子供の頃病弱で何度も入院をして、13歳の時結核で入院したその病院には、「音楽の日」というのがあってね、担当の女性が持ってきてくれたのが小さめのドラムセット。
その時から絶対にドラマーになりたいと思ったんだ。
僕は、特にタムの深い音が好きなんだ。
だから繋ぎの部分ではよくタムを多用する。
心がけているのは、曲の一部になること。
ボーカルが歌っている時は本気で演奏しない。
ボーカルと一緒に演奏するようにしている。
それを大事に今までやって来た。
君もきっとそうだよね?
繋ぎの部分は感覚でプレイしているので、二度目のテイクの時は多少違っていたりする。だから、その部分が僕のプレイと全く同じでなくても構わないんだ。
肝心なのは、自分自身が楽しんでプレイするっていうこと。
その気持ちは必ず聴いてくれている人に伝わるからね。
Good luck! リンゴ・スターより
ナント、思いもしなかったうれしいリンゴからの返事!
そういえば、"Taxman"での繋ぎ部分は、同じ様でもちょっとずつ違うフィルインが入っていたし、そういう曲は他にもたくさんある。
私もタムの重低音が大好きだし、歌を口ずさみながら演奏するようにしている。
"Hey Bulldog"も、タムを多用するかっこいいノリの曲だ。
リンゴへバーディーメッセージを送ったら、却って私の方が励まされ七夕の願いが叶っちゃった!
この手紙は額に入れて飾り家宝にしよう。
一緒に届いていた小包を開けてみたら、ドラムとは関係ない、食べきれないほどのフィッシュ&チップスが入っていた。
先ずは体力作りってことかな?
これを食べて、苦手なスクワットもして練習がんばるぞ!オー!
灯台の灯りに照らされ、夜、銚子の崖の上でフィッシュ&チップスを貪る不気味な姿の私を上空から眺めながら、「やれやれ…」とあきれたようにため息をつくジョナサンは、長距離を往復して来てもうへとへとである。
「俺にも食わせろ。」とばかりに私と奪い合いながら、フィッシュ&チップスをつついているのであった。
何故リンゴからフィッシュ&チップスが贈られて来たのかは謎のままである。
同じ頃大阪の空の下では、私の友達が住んでいる茨木市にある居酒屋「ポスト」で、上機嫌のだるころさんが「タックスマーン!」と叫びながら歌っていましたとさ。
<おしまい>
昨日ブログに頂いた、だるころさんからのコメントに着想を得て物語を書いてみました。
そういえば十数年前、大のリンゴファンの仲間を主人公にして、同じくおとぎ話を書いてみたことがありました。
それは、料理をしている最中、飼い犬が鍋のふたを口にくわえて走って行ってしまい、
それを追いかけ深い穴に落ちていったら、地球の反対側に出て、その鍋の蓋がシンバルとしてリンゴのドラムセットに収まっていて、運よくビートルズの演奏を聴けたという話でした。
犬を追いかけていくという場面はジョン・レノンが好きだったという『不思議な国のアリス』でのウサギを追いかけていくシーンをオマージュしました。
以上リンゴの誕生日に寄せて、私の夢物語でした。
しんずれいしました(‘◇’)ゞ
リンゴの言葉は、1年前のこちらのインタビュー記事から一部引用しました。
リンゴ・スターが明かす、80歳でもエネルギッシュな理由とビートルズにまつわる思い出 | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)
最後の部分、ポールの犬の鳴き声やジョンとふざけている箇所が特に好きなプロモです♪
リンゴの曲の中では、カバー曲ですがこの「マッチボックス」が一番好き♪
ハッピーバースデー、リンゴ♪