今日は、月に一度の図書館での「読み聞かせ」担当日でした。
先月は読み手は2人だけでしたが、今回は3人に増えたので、先月より賑やかに楽しく出来ました♪
私が今日読んだ、図書館から借りた絵本二冊を紹介します。
『おいしそうなしろくま』(柴田ケイコ・作)
皆から「食いしん坊の白熊」って呼ばれているしろくまは、食べることが大好き!
好き嫌いも全くありません。
「食べ物の中に入ったらどんな感じかな?」
って、想像しただけでもよだれが出てしまいます。
そして、ごはんや味噌汁、卵焼きにコロッケにおすし・・・等など。
順番に食べ物の中に入っている自分を空想していきます。
その食べ物の中に入っているしろくまの描写が、どの頁もとっても可愛くてユニークなんです。
最初の「ごはん」では、鮭に梅干し、納豆に海苔に卵。ごはんのお供には、キミは何が一番好き?と問いかけています。
その絵もどれも美味しそうで、私だったらおにぎりだったら断然梅干しだけど、ホカホカのごはんの上にはいつも納豆か海苔かなぁ。卵かけご飯も捨てがたい。などと思ったり。
「おみそしる」の具には、しろくまは豆腐となめこがお気に入りです。
まるで温泉に浸かっているような、味噌汁の中のしろくまが面白いです。
「おでん」では、ちくわの輪の中に入るのがお気に入りのしろくま。
「おでん」の具といえば、私が生まれ育った地域では「ちくわ」はもちろんですが、「ちくわぶ」も入っていて、私はそのモチモチしたちくわぶが大すきで、今でも出汁が染みたちくわぶと大根は、多めに入れて多めに食べてしまいます。
「おでん」の具は、その地域によって少しずつ違いますが、以前大阪出身の友達の家でご馳走になった時は、「牛すじ」は必ず入れると言っていて、いい出汁が出ていました。
この前観たアニメ「ちびまる子ちゃん」では、まる子のクラスメートのはまじのお母さんの具合が悪かったので、まる子のお母さんがはまじの家の分も一緒におでんを作ってあげるのですが、「はまじの家ではどんな具が好き?」と訊かれたはまじが、思わず自分が大好物のウインナーだと言ってしまいます。
そのおでんに入ったウインナーを食べたはまじのお母さんが、「まる子ちゃんちは珍しい物を入れるのねぇ。」と言って食べていましたが、ウインナーを入れるのも美味しそうです。
私は冷凍シュウマイを入れたりもするので。(煮過ぎると崩れてしまいますが。)
おでんの具は何でもありですよね(*‘∀‘)
色々空想しただけでも楽しかったしろくまは、しかしすっかりお腹が空いてしまいます。
そこに絶妙なタイミングでお母さんからの「ごはんよ~」の声が。
夕ご飯はこれまた大好きなカレーライスだったので、大喜びのしろくま君でした。
出て来る食べ物全て美味しそうなので、食欲の秋にもぴったりの絵本です。
『だるまだ!』(高畠那生・作)
そのシュールな絵と独特の世界観が何とも言えず、私好みの面白い絵本です。
大海原の遠くの方で赤い点々が見えて来て、
「あれはなんでしょう?」
という言葉から始まり、この絵に続きます。
たくさんのだるま達は、「ざざざっ!ざざざっ!」
と海から砂浜に上がり、海辺の町はあっという間にだるまだらけになります。
一人がだるまを持ち帰ると、次々に皆持ち帰り、街ではだるまの一大ブームが起こります。
床屋さんでは、髪のモデルとしてかつらを被せられ、ボクシングではグローブとして使われたり、だるまで家を建てた人も出て来たり、皆だるまに夢中で、そのブームは世界中に広がって行きます。
そして、またある時海辺で空を見ていた人が、
「あ?あれは何でしょう?」と叫びます。
最後の頁では空からパラシュートにぶら下がった、だるまと同じく縁起物のたくさんのあれが・・・
初めて読んだ時は、可笑しくて思わず吹き出してしまいました。
「ずいずいっ ずいずいっ」
「ざざざっ!」
っと海や街中を移動するだるまの表現と、リーゼントのような髪で面白いその顔つきもすっかり気に入ってしまいました。
聞いてくれている子供達からは、何度か「何で~?」という声がかかりました。
何故だろう。子供達よ、世の中には時として、このような不思議で理解不能なことが起こるのだよ(笑)