アイルランドのロックバンド、クランベリーズについて、語れるほど詳しくはないのですが、私が以前からお気に入りのミュージックビデオが、93年にシングル発売された曲この『Linger』です。
軽やかなイントロの中に自然に溶け込んで来る爽やな歌声、そのメロディと共に大好きな曲の一つですが、このモノクロ映像も、まるで映画を観ているかのようなミステリアスな雰囲気が素敵で、曲ともマッチしていて時々見たくなります。
この曲は、2006年公開の『もしも昨日が選べたら』というアメリカのコメディ映画で使われていました。
でも日本で最も有名なクランベリーズの曲は、かなり前にCMや映画で使われ、『Linger』と同じく1stアルバムに収録されていた『Dreams』ではないでしょうか。
私もこの曲は98年公開のメグ・ライアン、トム・ハンクス2人が主演のラブコメディ『ユー・ガット・メール』を観て、その主題歌として使われていたのがきっかけで好きになったように思います。
軽快で力強いこの曲を聴くと、今でもワクワクした気分になれます。
この映画のサントラ盤も、私が今まで観て来た映画の中での大好きなサントラ盤、
5本の指に入る位好きな曲ばかりでした。
因みに、ミュージシャンの伝記映画以外で今思いつくそのサントラ5本とは、この『ユー・ガット・メール』他『小さな恋のメロディ』『I am Sam』『サウンド・オブ・ミュージック』『卒業』辺りでしょうか。
この映画ではこのドリームス以外でも、キャロル・キングの『Anyone At All』、ハリー・ニルソンの『Remember』、そして映画ラストのとてもいい場面で流れていた『虹の彼方に』などの曲も、それらのシーンと共に思い出す大好きな曲の数々が入っているアルバムです。
『Remember』では、母親の代から続いていた小さな絵本のお店を経営していたメグ・ライアン扮する主人公が、いよいよ店を閉めなければならなくなった時、そのお店で母親との思い出に耽る時に流れた心に沁みたシーンでした。
『Dreams』は、香港映画『恋する惑星』でも、歌手でもある出演者フェイ・ウォンによって「夢中人」という曲でカバーされていましたよね。
クランベリーズ、他にも映画で使われていた曲があるのかも知れませんが、私は特にこの2曲が好きです。
ヴォーカルのドロレス・オリオーダンさんは、残念ながら2018年に46歳で亡くなってしまい、バンドも解散してしまったそうですが、亡くなる前に収録していた最後のアルバム『In The End』は、ヨーロッパやアメリカなどの国でアルバム・チャートでもTOP10入りを果たし、2020年の第62回グラミー賞では受賞こそ逃したものの、“最優秀ロック・アルバム”にノミネートされていました。
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映画館も再開されて来たので、また素敵な曲が散りばめられた映画も観てみたいなと思います。
最近家で見た映画では、先日BSで放送されていた韓国映画『タクシー運転手~約束は海を越えて』でした。
この映画ははてなブログ皆さんの評判も良かったので、以前から気になっていた映画でした。
主演のソン・ガンホは、今年1月に観た『パラサイト 半地下の家族』の時と同様、最初はコメディタッチと思いきや次第にシリアスな展開に、その表情一つで感情を訴えることが出来る、存在感溢れる凄い俳優だとこの映画で再認識しました。
内容も、実話をもとに80年に実際起こった光州事件が描かれ、今まさに香港やアメリカで起こっていることと重なって見えて、色々考えさせられた感動映画でした。
今月公開されたばかりで一番気になっているのは、ドイツのコメディ映画『お名前はアドルフ?』ですが、上映館が少なく暫くは混みそうなので、観るとしてもまだ先になりそうです。
そういえば、今日6/9 は、ロックの日でしたね!
一昨日の日曜は、近場で2か月半ぶりに生ドラムでビートルズを叩いて来て、久々にスカッとしました♪