つるひめの日記

読書、映画、音楽、所属バンド等について日々の覚え書き。

年末年始に観た映画は、マリッジストーリー・寅さん・スターウォーズ。

 

新年明けましておめでとうございます。

本年もどうぞ宜しくお願い致しますm(__)m

 

 

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先ず昨年12月後半に観たのは、『マリッジ・ストーリー』。

 

この映画は知らなかったけれど、いつも拝読している映画好きな方々の感想記事を読んで、アダム・ドライバースカーレット・ヨハンソンの二人が主演だったこともあり、面白そうだったので上映していた渋谷アップリンクで観て来た。

 

物語は、昔観た映画『クレイマー・クレイマー』のような夫婦の離婚劇。

夫婦の間に可愛い男の子が一人いるのも、クレイマーと同じ設定だった。

 

クレイマーの方は、昔過ぎて詳細ほとんど忘れてしまったけど、何故かダスティン・ホフマン演ずる父親と息子が二人でフレンチトーストを作るシーンが印象に残っている。

そして、フレンチトーストを食べる度にこのシーンを思い出す。

 

この『マリッジ・ストーリー』の映画の魅力は、何と言っても夫婦を演じた、スカーレット・ヨハンソンアダム・ドライバーのその演技だと思う。


特にクライマックスでの、お互いの感情を包み隠さずぶつけ合うシーンでは、その迫真の演技に圧倒され、観ているこちら側の気持ちも揺さぶられ胸に迫るものがあった。
本当に演技が上手い二人だなと改めて感心してしまった。


離婚する当人同士より、弁護士達の激しい戦いになって行く展開も面白く、訴訟社会のアメリカらしいなと感じた。


この映画の終盤では、ビートルズファンが思わずニヤリとするような台詞や素敵なシーンも出て来たし、離婚の話でもラストは爽やかな気分に包まれたいい映画だった。

 

☆ ☆ ☆

 

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年末に観たのは、『男はつらいよ50 お帰り寅さん』

 

歳を重ねたお馴染み「とらや」のファミリーの面々に、寅さんは旅に出ていて不在中というような設定になっていて、主役の寅さんは回想シーンでの登場だったけど、全然違和感なく、懐かしい寅さんや過去の登場人物にもまた会えた喜びを感じることが出来た温かい作品だった。

 

寅さんから満男に向けられた、シンプルだけど胸に刺さる言葉の数々から、小さい頃からの満男と同じく、この映画を観て来た自分も寅さんに励まされて来たんだろうなと気付かされた。

そして、様々な悩みを抱えている現代の子供達にも、寅さんのような第三者的おじさんがいてくれたらなぁと思う。

 

葛飾柴又は自分の実家も近く、学生時代の友達もいて、舞台になった帝釈天や江戸川の河川敷は何度も訪れた私にとっても懐かしい場所だ。

 

そして今でも忘れられない思い出となっているのは、この映画を最初に観た時のことで、中学時代、友人の母親が錦糸町の映画館へ私も誘ってくれて友人と3人で観たことだ。

 

女手一つで子育ても頑張っていたそのおばさんは、帰りに夕食もご馳走してくれて、当時私の家では映画を観て夕食を食べるという洒落た習慣は無かったので、とても嬉しく、今でもその友人に会うとその話題に触れることがある。


寅さんはテレビでもよく見たけど、高校時代は今ではとっくに閉館された葛飾・青戸名画座で、この寅さんシリーズやビートルズ他色々な作品の二本立てをよく観に行ったっけ。

 

帝釈天での御前様役、笠智衆さんはじめ、歴代のマドンナ役女優さんの顔が最後次々に見られたのも懐かしく、オープニングではサザンの桑田さんが歌ってたけど、エンディングでの寅さんいつもの決め口上から始まるテーマソングが流れると、感慨ひとしおだった。

 

『イエスタディ』はビートルズへのラブレター作品だと監督が言っていたように、この映画も監督と制作スタッフ、出演者、そして観客皆寅さんに会いたかった気持ちが溢れている、寅さんへのラブレターのような作品だった。

 

☆ ☆ ☆

 

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そして新年になってから観た映画は、スターウォーズス完結編である『スターウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』。

 

SF娯楽大作という感じで、今回も見応えのある映像とストーリー展開で難しいことは考えずに頭を空っぽにして楽しめた。

寅さんと同じで、昔からの登場人物達も懐かしかったし。


スターウォーズは、登場人物の相互関係が段々複雑になって来たけど、『ハン・ソロ』などスピンオフ作品以外は、第1作目からだいたい観て来ているのではと思う。


特に最初の70年代後半の頃は、宇宙を舞台にした壮大な物語って数少なかったと思うので、美しい宇宙空間を巨大スクリーンで堪能出来、スピード感溢れるその展開にワクワクした覚えがある。


今回の完結編3部作の中でも、私はこの最終話が一番面白かった。
スターウォーズを久しぶりに観た完結編1作目では、突如現れたレイという女の子に違和感を感じたけど、前回、今回とレイの切れのある戦いぶりも益々かっこいいなと感じた。

 

そしてここでも、カイロ・レン役を演じたアダム・ドライバーの演技が光っていた。


前回観た『スターウォーズ・最後のジェダイ』では、その少し前にアダム・ドライバーが主演の『パターソン』を観ていたし、今回の少し前は『マリッジ・ストーリー』を観ていたので、見る度にその演技に惹き込まれ、魅力がある俳優さんだなと思う。


最初スクリーンで観た時は、見た目ぬーぼーとした感じに思えたけど。

内面の奥深さが、その眼差しや演技に反映されているように感じた。


よって、2019年度活躍した俳優に贈る「つるひめ賞」は、このアダム・ドライバーに進呈しようと思う(‘◇’)ゞ

 

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年末に帰って来ていた二男が、「『ジョーカー』は、血しぶきが飛び交うのが苦手な人には向いてないけど、人間模様が描かれている点ではお母さんに向いていると思う。」と言っていたので、もし『ジョーカー』を観ていたら、『ドント・ウォーリー』も良かったので、以前から注目していたホアキン・フェニックスに進呈していたかもだけど。

 

 

そんなこたぁ~、どうでもいいですよね。

こんな私ですが、今年も宜しくお付き合い下さいませ。

 

この2020年が、皆様にとって素敵な一年になりますように。

 

 

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