つるひめの日記

読書、映画、音楽、所属バンド等について日々の覚え書き。

『ライフ・イットセルフ 未来に続く物語』を観て来ました。

 

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先日は、TOHOシネマズシャンテで『ライフ・イット・セルフ 未来に続く物語』を観て来ました。

 

監督・脚本は、ダン・フォーゲルマン

世代も国籍も異なる二つの家族の運命が、ある事故を通して交差する人間ドラマ。過酷な試練にさらされる人々の物語をボブ・ディランの曲に乗せて描く。

 

ニューヨークで学生時代から付き合っていたウィル(オスカー・アイザック)とアビー(オリヴィア・ワイルド)は、第一子の誕生を間近に控え幸せに満ちあふれていたが、悲惨な事故に巻き込まれる。一方、旅先のニューヨークで偶然その事故に深く関わってしまった少年は、その出来事をきっかけに、スペインで両親と父の雇い主であるオリーブ園のオーナー(アントニオ・バンデラス)の人生を変えることになる。

 (シネマトゥディより)

 

交錯するそれぞれの家族について、第1章から第5章まで分かれたストーリー構成となっていました。

 

冒頭からウディ・アレンの映画のようなナレーションの声が入るので、主人公達の悲惨な人生もどこかオブラートに包まれたような感覚で、ストーリーにのめり込むというより、第三者的な目で見られる効果があるのかなぁと感じながら観ていました。

 

そのナレーションは作品中、祖父と孫娘での会話の場面で特に面白さが発揮されていました。本当はこう言いたいのだけど、そんな気の利いたことが言える年齢ではないので、実際はこうだった。というような。

 

ボブ・ディランのアルバム『タイム・アウト・オブ・マインド』の収録曲から数曲使用されているそうですが、大恋愛の末結ばれ、幸せの絶頂にいる夫婦ウィルとアビーの会話シーンでも、ディランとこのアルバムの大ファンである妻アビーが、ウィルに曲を聴かせながらこのアルバムの素晴らしさについて熱く語るシーンが出て来ます。

 

私は、ボブ・ディランの自伝的映画2本は過去に観に行っていますが、ちゃんとアルバムを通して聴いて来た訳ではないので全然詳しくはないですが、この映画の中で何度か流れて来た「メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ」は耳慣れた曲で、全てが繋がって行く感動的なラストでも流れ、その曲も相まってか泣かされました。

 

「ディランは詩人だ」というアビーの台詞も、過去に観たディラン映画で流れた数々の曲の歌詞に強烈な印象を受け圧倒された思い出があるため、共感出来る部分でした。

 

ディランと名付けられ成長したウィルとアビーの娘が自身のバンドで、最初はピアノでしっとりと歌う「メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ」も印象的なシーンでした。途中からパンク調になりますが。

 

「愛とヒューマンドラマ」という内容が良さそうだなぁと観に行きましたが、正直、物語の中盤までは、この物語はどこへ向かおうとしているのだろうと違和感を感じたり、話に入り込めなかったりしたのですが、最後の方で話の全てが繋がり、もう一つの家族であるイザベラが息子へ語った言葉の数々から感動の波が押し寄せて来て、自分でも恥ずかしくなるくらい涙が止まらなくなってしまいました。

 

客席のあちらこちらからも洟をすする音が聞こえて来ましたが、こんなに泣けた映画で言えば今年一番だったと思います。一人で観に来ていて良かったと思いました。

上映が終わり、客席が明るくなるのがいつもよりワンテンポ遅く感じたのも、観客への配慮があったのかなと感じました。

 

その最後の方でイザベルが語っていた、「悲しみを乗り越えて行くのが生きること。それに立ち向かい前に進めば喜びや愛を見つけられる。そしてそれは未来に続いて行く。」というような言葉から、この映画の、ライフ・イットセルフ(人生そのもの)というタイトルの意味するところが分かって来て、胸に迫るものがありました。

 

普段は改めて考えもしない、自分自身に繋がっていた命、
両親や遠い記憶になってしまった祖父母を含め繋がっている全ての人生についても、
私がうかがい知れない困難を幾多も乗り越えて生きて来たであろうことが、今存在している自分自身に繋がっていたんだということに思い至らせてくれる感慨深いシーンでした。

 

「亡くなった人も、自分の総てに関わった人達も、今の自分に取り込まれて生きている」という様なことが書いてあった『夜は暗いとは限らない』という小説の中での台詞も思い出しました。

 

ディランファンはもとより、家族の事を思い出させるクリスマス近い師走のこの時期に特にオススメの1本でした。

 

帰りの電車で、スマホからボブ・ディランのしゃがれた声で歌う、味わいのある「メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ」を聴きながら帰って来ました。アルバム『タイム・アウト・オブ・マインド』についてもその詩も含めまたじっくり聴いてみたいと思います。

 

この監督作品の『THIS IS US』というテレビドラマも、以前放送されていたのは知っていましたが、登場人物の世代が30代だったので、物語に入り込めないかなと思い見ませんでしたが、機会があったらこちらの作品も見てみたいと思いました。

 

 

☆☆☆  

 

 

ところで昨日、PCメールの方から「はてなブログを開設してから1年が経ちました。」とのお知らせが届いていました。

ブログを初めてから、早いものでもう1年になるのですね。

 

皆さん、読んで下さりいつもありがとうございます。

これからもマイペースで続けて行けたらと思っていますので、どうぞ宜しくお願いします。

 

ブログ開設1周年記念日だった昨日は、ちょうどU2のコンサートへ行って来たので、

その感動と興奮が冷めないうちに感想記事を書きたいところでしたが、先に観たこの映画の感想も、早く書いてしまわなければ忘却の彼方に追いやられてしまうので、コンサートのはまた後日ゆっくり書こうかと思います♪