今日で10月も終わりですが、今月の図書館での読み聞かせは、『とこやにいったライオン』(サトシン作・おくはらゆめ絵)を読みました。
その前にあった読み聞かせ勉強会でこの絵本を読んだら、意外と皆さんこの話を知らなくて笑ってもらえたので。
お話は、オチまで書かないと面白さが伝わらないのでネタバレになってしまいますが・・・
家族持ちのライオンが、たてがみが伸びすぎてしまい、これではせっかくの男前が台無しだと自分で思い、カエルが経営している床屋さんに行きます。
そこで、どんな髪型にするかと、カエルがライオンに見せたライオン用のヘアカタログが、これまたユニークなのです。
早速かっこよく切ってもらっているライオンですが、伸び切っているたてがみを切るのには時間がかかります。
ライオンは、チョキチョキという単調なハサミの音を聞いているうちにウトウトと寝てしまします。
そのうち、硬いたてがみの一本がカエルの鼻の中へ。
「ヘ~クション!」とクシャミの勢いでハサミが滑り、切り過ぎてしまいます。
途端に慌てたカエルは、焦って切っているうちに益々切り過ぎてしまい、とうとうたてがみが無くなってしまい途方に暮れてしまいます。
そこであることをひらめいたカエルは、お店を出ると黄色と黒のペンキを買って急いで戻って来ました。
カエルに「こんな感じで如何でしょう?」と声を掛けられ、
目を覚ましたライオンは、鏡を見るなり、
「あれ?俺、トラだったっけ?ライオンじゃなかった?」と慌てます。
カエルがすかさず、
「嫌ですねぇ。寝ぼけているんじゃないですか?お待ちどうさまでした!」とはぐらかします。
外に出てガラスに映った自分の姿にライオンは、
「ま、いっか。かっこよく出来たしね!」と納得して帰って行きます。
そして、最後がこの頁です。
ライオンの子供達は、トラが来たと思いびっくりして逃げ出しますが、よく見るとライオンの奥さんはさほど慌てず、手にはタイガーマスクっぽい人形を持っています。
この場面で、トラ好きっぽいライオンの奥さんは、トラに変身した夫をまんざらでもないと思ってるのが伝わって来ます。
裏表紙には、「またお待ちしております。」とカエル一家が店の前でお辞儀をしている小さな絵もありました。
こういった目立たない部分にも小ネタがあるのも気に入っています。
この後雨に打たれたら、お風呂にでも入ったら・・・と想像すると、その時のライオンの顔が目に浮かぶようですが、抜けているのは毛だけでなく性格もですが、天然で憎めないライオンと、ちゃっかりしたカエルも面白く好感が持て癒される絵本です。
読み聞かせでの親子の皆さんにも楽しんで頂けました♪
床屋での面白い場面では、チャップリンの映画やドリフのコントでも床屋のシーンがあったのを思い出しましたが、私も先月のライヴ直前に前髪を自分でカットした時、片側が短くなってしまい、あららという気分でライヴに臨みました。
子供が小さい時、家でカットしていてやはり切り過ぎて、すいか頭にしてしまったこともありましたが、そういえば、私が高校生の時に、眉を剃っていたら手元が狂って半分剃ってしまい、その頃アイブロウなんて洒落た物は持っていなかったので、マジックで半分描き足して学校へ行ったことがありました。
でもその時誰にも気付かれなかったので、それはそれでは面白くないので、自分で暴露したら笑われました。この絵本からそんなことも思い出しました。
読み聞かせって、それぞれの登場人物に合わせて声色を変えたり、感情移入出来るところが面白いです。にわか役者の気分が味わえるので。
歌を歌うのと同じく朗読は気分も発散出来て、喉も鍛えられ、将来、誤嚥性肺炎の予防にもなりますし。
なので、自分のためにやっている点が大きいです('◇')ゞ
今日はハロウィンなので、トラになったライオンがそのまま人間社会に行っても、今日だけは驚かれませんよね(笑)
つるひめでした。
今回は、ハロウィンバージョンで自分で描いてみました。雑ですが(笑)