今日で8月も終わりですが、今月の図書館での読み聞かせではこの二冊の絵本を用意しました。
先ずは、作・かさいまり『つきのよるのものがたり』。
絵は、『手袋を買いに』や『ごんぎつね』他多数の作品を描かれている黒井健さん。
ほのぼのしたお話に柔らかな色彩がマッチしていて、癒される素敵な絵本です。
森の美術館の「つきのよる」という絵の中に描かれている3匹のネズミ達は、お日様が見たくなり、美術館がお休みの日に絵の中から飛び出します。
ネズミ達はひなたぼっこをしたり、知り合った熊と遊んだり、外の世界で一日楽しく過ごしますが、夜になると絵の中のお月様が恋しくなります。
美術館の絵の中に戻ったネズミ達に会いに行くクマさんの、ラスト頁の絵にもとてもほっこりさせられる可愛い絵本でした。
もう一冊は、台湾の絵本作家ジミー・リャオの『おなじ月をみて』。
こちらも、絵がとても色彩豊かで好みだったので思わず手に取ってみました。
内容は戦争や平和について考えさせらる絵本だったので、終戦記念日の8月に読むのに相応しいと思い選びました。
少年ハンハンは、窓の外を見ながらずっと誰かを待っています。
そこへ、ライオンをはじめ怪我をした動物達が次々にやって来て、ハンハンは優しく手当てをしてあげます。
ハンハンがずっと待っていたのは、実は戦争に行ったお父さんだったのでした。
ついに怪我を負ったお父さんが帰って来て、家族3人再会の場面では絵だけで言葉が入ってませんが、だからこそ読者の心に強く響いて来ます。
離れ離れになっている時、父と子共に同じ夜空の月を見ていても、その空の状況は全く違っていたということがラストの頁でも分かります。
最初は、男の子と動物達のふれあいの話かなと思ってましたが、読み終えて「全ては同じ空の下でおきていることを心に刻む絵本」という解説の言葉も胸に迫って来て考えさせられました。
この絵本の出版社であるブロンズ新社のPVがyoutubeにありました。
BGMも、もちろん絵も美しいので、良かったら見てみて下さい。
平和について考えさせられる絵本では、今年3月に刊行された谷川俊太郎さんの「へいわとせんそう」もとてもシンプルな絵と言葉で、平和と戦争の違いが対比されていてオススメです。
今月の読み聞かせ担当日はお盆の週末だったこともあり、皆出かけていて人数少ないかと思いましたが、先月と同じ位の親子の皆さんが聴きに来て下さいました。
来月は紙芝居の担当なので、頑張ります!
今月は偶然にも2冊とも月が関係した絵本を選んでいましたが、月と言えば、昨日は8月で2回目の新月だったそうです。
新月は、何か願い事をしたり、新しい事を始めるのに良い時期だそうですね。
そういえば、来月になればもうすぐ中秋の名月ですよね✨
昨年末から始めたこのブログ、前回でやっと50記事になりました。
読んで下さっている皆さん、いつもありがとうございます。
次は100記事を目指して、これからものんびり続けて行けたらと思います。