つるひめの日記

読書、映画、音楽、所属バンド等について日々の覚え書き。

上高地と安曇野・黒沢明監督『夢』のロケ地

夏休みの季節なので、たまには旅行記でも書いてみようかと思います。

と言っても、2か月前のですが^^;

 

6月初旬に、2泊で昔の職場の同僚6人で上高地に行って来ました。

 

上高地は20代前半に初めて訪れた時から大好きになり、遠いのですが今まで何度か行っています。昔から松本辺りから、3千メートル級の北アルプスの稜線を目にしただけで心萌える気分でした♪

 

数年前の前回は、紅葉の上高地を一度見たくて、地元から出発する日帰りバスツアーに一人で参加して来ました。でも休憩時間も入れて片道5時間かかったので、やはり日帰りだときつかったです。

 

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今回初日は大正池前でバスを降り、目の前の大正池ホテルでお昼を食べ、河童橋を目指して散策しました。

 

大正池は、昔に比べて立ち枯れの木がもうほとんど残っていませんでした。

道中、野生の猿何匹かと遭遇し、ちょっと怖かったです。

餌をめぐって戦ったら負けそうです。(何でやねん。)

 

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途中、上高地帝国ホテルのラウンジで休憩がてらお茶しました。

 

最初は、帝国ホテルでランチしようかと言っていたのですが、値段が高かったのでお茶だけになりましたが、外のテラス席で、木立を吹き抜ける風が心地よかったでした。

 

 

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河童橋に到着し、この辺りから見える雄大穂高連峰の景色や、梓川の昔と変わらぬ美しさを暫し眺めて、この日は河童橋そばの西糸屋山荘に宿泊しました。

 

二日目は、上高地散策組と焼岳登頂組の二手に分かれ、焼岳登頂組の3人は、前日の夜から朝食をお弁当にしてもらっていて、夜明け前に出発して行きました。

 

宿のご主人はさすが山男だけあって、登頂ルートについても丁寧にアドバイスをしてくれて、全体的にとても感じの良い山荘でした。

もちろん本格登山経験など無い私は、散策組ですが。

 

散策組の私達3人は、宿での朝食を食べてから、明神池を目指して出発しました。

明神池までの行きは70分かかる梓川右岸道を通り、帰りは河童橋まで45分の左岸道を歩いて来ました。

 

明神池まで行ったのはもう何十年ぶりかで忘れてましたが、右岸道は結構アップダウンもあり、帰りの左岸道の方がなだらかで歩きやすく、景色も良かったでした。

 

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明神池は昔と変わらず、とても静かで厳かな雰囲気でした。

 

河童橋まで戻ったところでお昼を食べ、その日宿泊予定の大正池ホテルまで更に歩きました。

 

今回の参加者で70代後半の一番の長老は、昔は山岳部に入りエベレスト登頂の経験もある方ですが、2年前に大動脈解離という大病をしてからは登山は諦めもちろん今回も散策組の一人ですが、以前何度も登ったことがある穂高連峰は特に思い入れが深いようで、何度も見上げては色々説明してくれました。

 

「あの、稜線のジャンダルム辺りはとても危険だから気を付けた方がいい。」等々。

いやいや、私は頼まれてもたとえ大金を積まれても登れませんって💦(笑)

高尾山がいいとこです。

 

穂高連峰が舞台の井上靖原作の小説「氷壁」は、私も昔読んで感銘を受け、道中そんな話もで出ましたが、長老も昔映画は観たそうで、主演女優は誰だったか知りたがっていたのでスマホで調べてあげたら、主演は山本富士子、他に上原謙加山雄三の父)が出演していました。

 

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河童橋から大正池までの道では、たくさんの修学旅行生に会いました。

どこから来たのか訊いてみたら、千葉の中学校からの二校でした。

最近は上高地に行くのですね。

 

 

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日本アルプスを世界に紹介した英国の宣教師であるウェストン・レリーフの前では、たくさんの人が写真を撮っていました。

 

途中、田代池を経由して夕方大正池ホテルに着くと、ほどなくして無事に焼岳登頂し終えたグループも宿に到着しました。

 

この中で焼岳登頂経験者は一人だけで、後の二人は本格的な登山は初めてだったようで、山頂までは結構きつかったようです。

 

雪渓に足を取られたり、途中の岩場では三段梯子もあり、なので山頂からの帰りは三段梯子がある同じルートでなく、中の湯温泉の方に下山して、そこからタクシーで宿まで帰って来たようでした。

 

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見た目は穏やかそうに見えますが、焼岳は活火山なので、山頂付近では絶えず噴煙が上がっているようです。

 

この二日目は、私達散策組も一日で13キロ位歩き結構疲れましたが、夜は満天の星が綺麗でした✨

 

そして最終日は上高地から、途中安曇野にある「大王わさび農場」に寄ってから帰りました。

 

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 この黒い布は、わさびが苦手な直射日光を遮るため覆っているそうです。

 

 

この大王わさび農場には、黒澤明監督の映画『夢』での最終話「水車のある村」に出て来た水車があります。

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1990年に公開されたこの映画は、黒沢監督自身の夢を基に撮った8話からなるオムニバス映画で、私も劇場ではありませんがテレビで2回ほど見ましたが、映像が綺麗で幻想的な不思議な映画でした。

黒澤監督を師と仰ぐ、スティーヴン・スピルバーグジョージ・ルーカスが製作に協力したそうですね。

 

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 (映画の詳しい説明も貼ってありました)

 

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 さすが美味しいわさびが採れるだけあって、川の水も透明度高く水草がゆらゆら揺れてとても綺麗でした。

今回の仲間でこの映画を知っている人はいませんでしたが、好きな映画のロケ地にも寄ることが出来てラッキーでした。

この農場名物の、わさびソフトクリームもとても美味しかったです♪