つるひめの日記

読書、映画、音楽、所属バンド等について日々の覚え書き。

『ファースト・マン』映画感想と、宇宙に関するあれこれ話

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宇宙を描く映画が好きで、特に映画館の巨大スクリーンで、宇宙から青く光る地球が映る映像を観ると、その神々しい美しさにとても胸がときめきく。

 

今まで見聞きした宇宙飛行士の言葉にも影響されて、宇宙から見える地球をこの目で一度見てみたいとずっと憧れているが、それはとても無理なので、映画館やプラネタリウム等での疑似体験で満足している。

 

宇宙から地球を見た多くの宇宙飛行士は、その青く輝く美しさに驚き、地球が宇宙の奇跡として存在していて、そこに人知を超えた神のような意思が働いていることを感じられたり神の存在を確信するそうだが、私もそんな体験をしてみたい。

日本人宇宙飛行士・山崎直子さんも、宇宙から青く儚い地球を見て、奇跡的に生かされていることを感じて、この地球に生きられることを深く感謝する気持ちになったそうだ。

宇宙からの地球を、例え想像でも人類皆が俯瞰して見られたら、きっと戦争なんて起こらないんだろうな。

 

前置きが長くなったけど、先日、映画『ファースト・マン』を観て来た。

20年以上前に観た『アポロ13』もとても感動したので、同じようなこの映画も公開を楽しみにしていた。

 

『アポロ13』は、宇宙船で爆発事故が起こり、どうやって無事に帰還させるかまでを描いた感動作だったが、この『ファースト・マン』は、人類で初めて月面着陸に成功した、アポロ11号の船長である宇宙飛行士、ニール・アームストロングの人生とその家族を実話に基づいて描いた話だ。でも単にSF映画というより、家族の葛藤や愛が軸になった心に沁みる感動作だった。

 

ラ・ラ・ランド』の監督だと知った時、『ラ・ラ・ランド』は私は思ったより面白くなかったのであまり期待はしていなかったけど、この作品は本当に観て良かったと思った。主演のライアン・ゴズリングも、家族を思う表情にも人間味が溢れていて『ラ・ラ・ランド』の時よりずっと魅力的に思えた。

 

かなり前に起こった、スペースシャトル・チャレンジャーやコロンビア号爆発事故も記憶に新しいけど、50年前の宇宙開発はもっと死と隣り合わせであり、当時の宇宙飛行士は常に死を覚悟しながらミッションに参加していたというのがよく分かった。

それだけに、ニール本人や妻の葛藤が苦しいほどによく伝わって来た。

 

そしてロケットが宇宙に飛び立つ瞬間の船内の様子で、エンジン音とともにガタビシ鳴る狭苦しい船内や、目の前にある小さい窓の向こうを横切る空を飛ぶ鳥。大気圏外を出た後の一切の静寂さなどが、ニール目線で描かれていて、観ているこちら側も実際に搭乗している気分で疑似体験出来、ドキドキした。

 

私が大好きな青い地球の映像ももちろん美しかったが、月面シーンが壮大でとてもリアルで、これを見られただけでも価値があったと思ったほどだ。

そこから見えるニールの家族が住んでいる小さな地球・・・


そしてラストシーンでも、この映画は本当に家族の愛を描いた作品なんだなと胸に迫った。ネタばれになってしまうので多くは語れないけど、途中あるシーンでの、息子が父親を見つめる眼差しと小さな手にも涙腺崩壊だった。

 

宇宙が舞台の映画はこれまで、『銀河鉄道777』『スター・ウォーズ』等も面白かったけど、宇宙での戦いを描いているのはさて置き、『2001年宇宙の旅』から始まり『アルマゲドン』『コンタクト』など色々観たが、特にCGが綺麗で壮大な宇宙の景観も楽しむ事が出来たのは『インターステラー』『ゼログラビティ』『パッセンジャー』等だろうか。マットデイモン主演の、1人火星に取り残され必死に生きる話の『オデッセイ』も、ストーリーもとても良かったな。

 

私が宇宙に興味を持ったのは、小学生の時遠足で行った当時渋谷にあった「五島プラネタリウム」や、子供の頃観たアメリカのテレビドラマ『宇宙家族ロビンソン』がきっかけだったかも知れない。

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この『宇宙家族ロビンソン』とは、他の惑星移住計画に選ばれたロビンソン家族が乗った宇宙船が、一緒に乗っていたスパイのせいで軌道を外れ、予定とは違う惑星に着いてしまいそこで生活する家族の興味深い話だった。

 

その大好きだった番組を観た後夜空を見上げると、「あの星々のどこかにロビンソン家族が住んでいるのだ」と思い、ロマンチックな気分になれ楽しかった。

 

長くなってしまったので最後に、星々が瞬く宇宙空間に漂っているような気分に浸りたい時には、シンセサイザー奏者・富田勲のこの『アラベスク第一番』という曲がオススメだ。

ドビッシーのピアノ曲をシンセの曲にしたものだが、70年代後半にテレビニュースのエンディングで流れていたと記憶しているが、なんとも言えない幻想的な音楽で、テレビで聴いてから、当時この曲が入っているアルバム『Clair De Luna』のLPを即購入した。

 

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でも月に行くこの映画には、こちらの『月の光』の方が合ってるかも。

シンセサイザー奏者日本第一人者だった富田勲さんは、数年前にお亡くなりになりとても残念だった。

 

youtu.be

探査機「はやぶさ」が着陸成功した小惑星「りゅうぐう」とは、どんな惑星なんでしょうね・・・✨

と、この曲を聴きながら、宇宙に思いを馳せてみる☆☆☆