つるひめの日記

読書、映画、音楽、所属バンド等について日々の覚え書き。

心の琴線に触れる曲~Ed Sheeranの『 The A Team』

 イギリスのシンガーソングライター、エド・シーランのThe A teamという曲は、何年か前に知って好きになった曲だ。

2011年にメジャーデビューして世界的にヒットした曲なので、知っている人も多いかと思う。美しいアコースティックギターの調べと歌声がたまらない♪

韻を踏む歌詞のリズムも心地良く、よく晴れた爽やかな休日の朝にぴったりの曲だなと思っていた・・・・

PCのお気に入りに入れているのは、音のいいこの動画。

 

youtu.be

 

でも、ある時この曲のオフィシャルビデオを観てから、え??と気になり、その歌詞やその意味するところを調べてみたら、この曲のイメージとは真逆の重く暗い内容だったことが分かりとても驚いた。

 

この曲の邦題は「Aチーム ~飛べない天使たち」で、ここでいうAチームとは強力なドラッグの区分けを意味した「The Class A team」のことなのだそうだ。歌詞には気を留めず、ただ聞き流しているだけの英語に疎い私は、Aチームとは、クラスかスポーツチームの事で、可愛い天使のような女の子が出て来る曲かと。

 

この曲は、エド・シーランがロンドンのホームレスシェルターでボランティアをしていた時に出会った女性の生い立ちからインスピレーションを得て生まれた曲だそうだ。

エド自身も16歳でロンドンに一人出て来てからは、夜ライブ活動しながら生活費を削るためアパートを引き払い、ギター一本で他人の家から家へ泊り歩いていた時期もあったそうだ。

 

曲の主人公である少女は重度な薬物依存者なのだが、好きでドラッグに溺れている訳ではなく、なんとか抜け出したい、しかしそれを試みる彼女にとって、世間はあまりに冷たすぎるのだ。という意味が歌詞に込められているそうだ。

イギリスに未だ残る格差社会、身分の低い人達の現状、日本と比べものにならないくらいドラッグが蔓延している社会に問題提起したかったようだ。

 

オフィシャルビデオに和訳の字幕付きを載せたのがあったので、よかったら最初の動画の次に見てみて下さい。

 

youtu.be

 

今までで、これほどサウンドとのイメージとかけ離れた曲は無かったかな。

映画「ボヘミアン・ラプソディ」でもそうだったけど、曲の背景や歌詞を改めて知って、心に刺さって来るものだなと思った。

社会問題提起しているようなこの曲を、若干20歳で作ったエドは改めて凄いと思う。

 

この4月には、日本での初のドーム公演が東京と大阪で予定されていて、東京ドームの方は完売しているようだ。私は行く予定ではありませんが。

 

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寒い日が続いていますが、梅が咲きだしましたね。